タスク管理ツールは、数十人のプロジェクトで使うものという印象があります。しかし3〜10名の少人数チームでこそ、料金体系の選び方で総額が大きく変わります。ユーザー単価が安く見える製品が、少人数では最も高くなることがあるためです。
この記事では、SmartSpaceに掲載しているタスク管理ツール10製品の公開料金をもとに、3名・5名・10名それぞれの月額を試算します。あわせて、少人数チームで無料プランがどこまで使えるか、有料に移る判断はどこかを整理します。
本記事に記載した料金は2026年8月時点の各社公式サイトの公開情報に基づく参考値です。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。税表示は各社の表記に従っています。
3名・5名・10名での月額試算
掲載10製品のうち、単価または定額を公開している製品で計算しました。
| 製品 | 料金体系 | 3名 | 5名 | 10名 |
|---|---|---|---|---|
| Asana/Notion/Trello | 無料プランあり | 0円 | 0円 | 0円 |
| Stock | チーム合計3,250円(税抜・5人以下・年間一括払い)〜/フリープラン0円 | 3,250円 | 3,250円 | 要確認 |
| TeamHack | 1ユーザー1,200円(税込1,320円)〜/お試しプラン0円 | 3,600円 | 6,000円 | 12,000円 |
| monday.com | 1シート1,300円〜(年額プラン・税別)/無料プラン0円 | 3,900円 | 6,500円 | 13,000円 |
| Microsoft Planner | 1ユーザー1,499円相当(年払い・税別)〜 | 4,497円 | 7,495円 | 14,990円 |
| Bizer team | 1ユーザー2,480円(税抜・年間払い)〜 | 7,440円 | 12,400円 | 24,800円 |
| Lychee Redmine | 1ユーザー900円(税別)〜+クラウド利用料5,000円〜/フリープラン0円 | 7,700円 | 9,500円 | 14,000円 |
| Backlog | 2,700円〜(プラン定額) | 2,700円〜 | 2,700円〜 | 2,700円〜 |
※ 公開されている最小構成の金額で計算した参考値です。プラン・支払方法により実際の金額は異なります。
「単価が安い製品」が少人数では最も高くなる
注目すべきはLychee Redmineです。ユーザー単価は900円と掲載製品でもっとも安い水準ですが、これとは別にクラウド利用料5,000円が固定でかかります。この固定費が人数で割られるため、少人数ほど1人あたりの負担が重くなります。
| 人数 | Lychee Redmineの月額 | 1人あたり |
|---|---|---|
| 3名 | 7,700円 | 約2,567円 |
| 5名 | 9,500円 | 1,900円 |
| 10名 | 14,000円 | 1,400円 |
| 30名 | 32,000円 | 約1,067円 |
3名では1人あたり約2,567円と、単価2,480円のBizer teamより高くなります。それが30名では約1,067円まで下がり、単価の安さが効いてきます。固定費を含む料金体系は、人数が増えるほど有利になるという構造です。少人数チームが料金表の「1ユーザー◯円」だけを見て選ぶと、この逆転を見落とします。
少人数ではチーム定額型が有利
逆に少人数で効くのが、Stockのようなチーム合計での課金です。5人以下で3,250円のため、3名でも5名でも同額です。5名で比べると、TeamHackの6,000円、monday.comの6,500円に対して、Stockは3,250円と約半額になります。
Backlogも人数ではなくプラン単位の定額(2,700円〜)です。3〜5名の規模では、ユーザー課金型よりチーム定額型のほうが総額を抑えやすいという傾向が読み取れます。
無料プランで足りるか
掲載製品のうち、Asana・Notion・Trelloは無料プランを公開しており、Stock・Lychee Redmineにもフリープランがあります。monday.comにも無料プランがあり、TeamHackにはお試しプラン(0円)が用意されています。
少人数チームで無料プランが足りなくなるのは、次のいずれかが起きたときです。
| きっかけ | なぜ有料が必要になるか |
|---|---|
| 社外メンバーを招待したい | ゲスト権限や閲覧専用の設定が有料機能である場合が多い |
| タスクの依存関係を管理したい | ガントチャートや前後関係の設定が上位プランに置かれやすい |
| 過去のタスクを検索したい | 履歴の保存期間やファイル容量に上限がある |
| 誰が何を持っているかを一覧で見たい | ダッシュボードやレポート機能が有料であることが多い |
逆に言えば、チーム内だけで、直近のタスクを並べて消化していく使い方なら、無料プランで長く運用できます。少人数チームが最初から有料を選ぶ必要はありません。
少人数チームでの選び方
1. 固定費の有無を確認する
ユーザー単価とは別に、クラウド利用料や基本料金がかかる製品があります。少人数では固定費の影響が大きいため、「単価×人数」ではなく実際の請求総額で比べてください。
2. 1年後の人数で計算する
3名で始めても、1年後に8名になっていれば順位が変わります。チーム定額型は人数上限を超えた時点で上位プランになるため、上限が何名かを確認しておくと、途中でのプラン変更を避けられます。
3. 「タスクが見える」ことだけを求める
少人数チームで必要なのは、誰が何を持っていて、いつまでに終わるかが一目で分かることです。機能一覧の広さより、この2点が開いた瞬間に分かるかを実際の画面で確かめてください。機能が多い製品ほど設定に時間がかかり、少人数では設定した本人しか使わなくなります。
4. 無料プランで2週間運用してから決める
タスク管理ツールは導入しても更新されなくなるのが最大の失敗です。有料プランを検討する前に、無料プランで2週間まわしてみて、全員がタスクを更新し続けるかを確認してください。更新が止まるなら、ツールではなく運用ルールの問題です。
少人数チーム向けの主な製品
Stock
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 0円
- 月額費用
- チーム合計月額3,250円(税抜・5人以下・年間一括払い)〜。フリープランは0円
- 無料トライアル
- あり(フリープラン)
- 最短導入
- 要問い合わせ
- ノートへの情報ストックとタスク管理・メッセージを1つのツールに集約
- 『非IT企業』での利用を想定した、機能を絞ったシンプルな画面設計
- 社外メンバーを人数無制限で無料招待できる
Backlog
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 0円
- 月額費用
- 2,700円〜
- 無料トライアル
- あり(30日間)
- 最短導入
- 要問い合わせ
- 課題管理・ガントチャートとGit/Subversion連携など開発現場に強い
- スタンダードプラン以上は利用ユーザー数無制限
- 非エンジニアにも分かりやすいシンプルなUI
TeamHack
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 要見積もり
- 月額費用
- 1ユーザー月額1,200円(税込1,320円)〜。お試しプランは0円
- 無料トライアル
- あり(無料のお試しプラン)
- 最短導入
- 要問い合わせ
- タスクごとにチャットが紐づき、作業のやり取りを1か所にまとめられる
- タスク単位の時間計測と進捗グラフ、期限超過の通知に対応
- 複数プロジェクトをまたいだ横断管理ができる
少人数のタスク管理ツールに関するよくある質問
Q. 3人のチームならどの料金体系が安いですか
チーム定額型が有利です。掲載製品では、Stockが5人以下で月額3,250円(税抜・年間一括払い)、Backlogがプラン定額の2,700円〜です。ユーザー課金型ではTeamHackが3名で3,600円、monday.comが3,900円となり、定額型のほうが安く収まります。無料プランのある製品もあるため、まず0円で試すのが現実的です。
Q. ユーザー単価が安い製品を選べば安く済みますか
少人数では逆転することがあります。Lychee Redmineは1ユーザー900円と掲載製品で最安水準ですが、別途クラウド利用料が月額5,000円かかるため、3名では月額7,700円、1人あたり約2,567円になります。これは単価2,480円のBizer teamより高い水準です。単価ではなく請求総額で比べてください。
Q. 無料プランのまま使い続けても問題ありませんか
チーム内だけで直近のタスクを管理する使い方であれば、無料プランで長く運用できます。有料への切り替えを検討するきっかけは、社外メンバーを招待したいとき、タスクの依存関係を管理したいとき、過去のタスクを検索したいとき、担当状況を一覧で見たいときの4つです。該当しないうちは無料で構いません。
Q. 人数が増えたときに料金はどう変わりますか
料金体系によって変わり方が異なります。ユーザー課金型は人数に比例し、チーム定額型は上限人数までは変わりません。固定費を含む体系は、人数が増えるほど1人あたりの負担が下がります。1年後の想定人数で計算し直すと、いま最安の製品がそのときも最安とは限らないことが分かります。
まとめ|少人数では「単価」ではなく「総額」で選ぶ
3〜10名のチームでタスク管理ツールを選ぶとき、料金表のユーザー単価だけを見ると判断を誤ります。固定費を含む体系では少人数ほど1人あたりの負担が重くなり、最安単価の製品が実際には最も高くなることがあります。
掲載10製品の公開料金では、5名でチーム定額型が3,250円、ユーザー課金型が6,000〜12,400円という開きがあります。無料プランを持つ製品も複数あるため、まず0円で2週間運用し、全員が更新し続けることを確認してから有料を検討する順序が確実です。
製品ごとの機能・料金を横並びで比較したい場合はタスク管理ツールのおすすめを徹底比較を、費用の内訳はタスク管理ツールの費用で確認できます。基本的な機能はタスク管理ツールとは?、各社の資料請求はタスク管理ツールのサービス一覧をご覧ください。
記載した料金は2026年8月時点の各社公式サイトの公開情報に基づく参考値です。試算は公開されている最小構成の金額をもとにしたもので、プラン・支払方法・最低契約人数により実際の請求額は異なります。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。