決済代行の費用相場は?月額より手数料率で決まる理由

決済代行サービスの費用を月額で比べようとすると、ほとんどの製品が0円のため差がつきません。掲載10製品のうち5製品が月額0円または0円からです。

この領域で実際に金額を決めるのは、売上に対してかかる決済手数料です。月額の数千円より、手数料率の0.1%の差のほうが総額に効いてきます。この記事では、その関係を月商別の計算で示します。

本記事に記載した料金は2026年8月時点の各社公式サイトの公開情報に基づく参考値です。手数料率は決済手段・業種・審査結果により異なります。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。

掲載10製品の月額

製品 初期費用 月額
PAY.JP 0円 0円(従量課金制)
Square 決済 0円 0円(決済ごとの手数料制)
ZEUS 0円 0円〜(サービス手数料2.7〜4.7%)
STORES 決済 0円 0円〜(スタンダードプランは年間契約で月額換算3,300円)
SBペイメントサービス 要見積もり 0円〜(要見積もり)
GMOイプシロン 要見積もり 2,980円(税抜)〜(プランにより異なる)
stera pack 0円 3,300円(税込・13ヵ月目まで0円)
GMOペイメントゲートウェイ 要見積もり 要見積もり
楽天ペイ(オンライン決済) 要見積もり 要見積もり
ペイジェント 要見積もり 要見積もり

月額の幅は0円〜3,300円です。この差は年額でも39,600円にとどまります。stera packは13ヵ月目まで月額0円のため、初年度は実質無料です。

手数料率0.1%の差は、月額の差より大きい

ZEUSはサービス手数料を2.7〜4.7%と公開しています。この範囲だけでも2%の開きがあります。月商別に、手数料率の差が金額としていくらになるかを計算しました。

月商 手数料0.1%の差 手数料0.5%の差 手数料1.0%の差
50万円 月500円/年6,000円 月2,500円/年30,000円 月5,000円/年60,000円
100万円 月1,000円/年12,000円 月5,000円/年60,000円 月10,000円/年120,000円
500万円 月5,000円/年60,000円 月25,000円/年300,000円 月50,000円/年600,000円
1,000万円 月10,000円/年120,000円 月50,000円/年600,000円 月100,000円/年1,200,000円

月商100万円の事業者にとって、月額3,300円の差は年39,600円です。同じ金額は手数料率0.33%の差に相当します。月商500万円なら0.066%、月商1,000万円なら0.033%の差でしかありません。

つまり月商が大きいほど、月額はほとんど関係なくなり、手数料率がすべてになります。月額0円を売りにするサービスを選んでも、手数料率が0.5%高ければ月商100万円で年6万円の損になります。

月額と手数料率の分岐点を計算する

次の式で、月額の差が何%の手数料率に相当するかが分かります。

月額の差 ÷ 月商 = 相当する手数料率

月商 月額3,300円が相当する手数料率
50万円 0.66%
100万円 0.33%
300万円 0.11%
1,000万円 0.033%

月商50万円なら、月額3,300円は手数料0.66%分に相当します。この場合は月額0円のサービスを選ぶ意味がありますが、月商300万円を超えると月額の有無より手数料率を優先すべき領域に入ります。

手数料率は公開されにくい

掲載10製品のうち、手数料率を具体的に公開しているのはZEUS(2.7〜4.7%)のみです。他の製品は月額を公開していても、手数料率は個別見積もりとしています。

これは、手数料率が業種・売上規模・決済手段・審査結果によって決まるためです。同じサービスでも、事業者ごとに提示される率が違います。したがって公開情報から相場を出すことはできず、自社の条件で見積もりを取るしかありません。

見積もりで確認すべき6項目

項目 なぜ確認するか
決済手段ごとの手数料率 クレジットカード・コンビニ払い・後払い・電子マネーで率が違う
1件あたりのトランザクション費用 手数料率とは別に、決済1件ごとに数十円かかる場合がある
月額固定費と最低利用料 売上が少ない月にも発生する
入金サイクルと振込手数料 資金繰りに直結する。月1回か月2回かで運転資金の必要額が変わる
初期費用と審査期間 導入までの期間に関わる
解約条件・最低契約期間 年間契約の場合、途中解約の扱い

とくに2つ目は見落とされやすい項目です。手数料率が同じでも、1件あたり数十円の費用があると、単価の低い商材では負担が重くなります。客単価1,000円で1件30円なら、それだけで3%相当です。

掲載している決済代行サービス

ZEUS のサイト画面

ZEUS

★★★★★★★★★★
初期費用
0円
月額費用
0円〜(サービス手数料2.7〜4.7%)
無料トライアル
要問い合わせ
最短導入
要問い合わせ
  • 設立25年以上、14,000サイト以上への導入実績
  • 業界唯一の有人・24時間体制コールセンター
  • 全プランで初期費用無料、取扱高に応じた4プランから選択可能
PAY.JP のサイト画面

PAY.JP

★★★★★★★★★★
初期費用
0円
月額費用
0円(従量課金制)
無料トライアル
あり(テスト環境のAPI・管理画面を無料利用可)
最短導入
最短3〜4営業日(審査期間の目安)
  • REST型APIと複数言語対応SDKによる開発者フレンドリーな決済組み込み
  • PCI DSS 4.0準拠・EMV 3Dセキュア対応のセキュリティ体制
  • 初期費用・月額費用0円、決済発生時のみ手数料が発生する従量課金
stera pack のサイト画面

stera pack

★★★★★★★★★★
初期費用
0円
月額費用
3,300円(税込、13ヵ月目まで0円)
無料トライアル
要問い合わせ
最短導入
要問い合わせ
  • 1台の端末でクレジットカード・電子マネー・QRコード決済に対応
  • スモールビジネスプランは決済手数料1.98%からの業界最安水準
  • 初期費用0円、13ヵ月目まで月額サービス利用料も0円

決済代行の費用に関するよくある質問

Q. 決済代行サービスの費用相場はいくらですか

月額は掲載10製品で0円〜3,300円ですが、この領域で総額を決めるのは決済手数料です。手数料率を公開しているのはZEUS(2.7〜4.7%)のみで、他は業種・売上規模・決済手段・審査結果に応じた個別見積もりとなります。公開情報から相場を出せない構造のため、自社の条件で複数社から見積もりを取る必要があります。

Q. 月額0円のサービスを選べば安く済みますか

月商によります。月商50万円なら月額3,300円は手数料0.66%分に相当するため、月額0円を選ぶ意味があります。しかし月商300万円では0.11%、月商1,000万円では0.033%相当でしかありません。月商が大きいほど、月額より手数料率のほうが総額に効きます。

Q. 手数料率以外に確認すべき費用はありますか

1件あたりのトランザクション費用、振込手数料、最低利用料の3つです。とくにトランザクション費用は、客単価が低い商材で影響が大きくなります。客単価1,000円で1件30円なら、それだけで3%相当の負担です。手数料率だけを比べると実態を見誤ります。

Q. 入金サイクルは費用に関係しますか

直接の費用ではありませんが、資金繰りに影響します。売上が入金されるまでの期間が長いほど、その間の運転資金を自社で用意する必要があります。月1回の入金と月2回では、必要な運転資金が変わります。手数料率がわずかに低くても入金が遅いサービスは、資金繰りの面で不利になることがあります。

まとめ|比べるのは月額ではなく手数料率

決済代行サービスの月額は、掲載10製品で0円〜3,300円と差が小さく、年額でも約4万円の違いにとどまります。総額を決めるのは売上に比例する決済手数料です。

月商100万円なら、月額3,300円の差は手数料0.33%の差と同じです。月商が大きいほどこの比率は小さくなり、月商300万円を超えると月額はほぼ無視できます。月商を先に確定させ、決済手段ごとの手数料率・1件あたり費用・入金サイクルの3点で複数社から見積もりを取ってください

製品ごとの特徴を横並びで比較したい場合は決済代行サービスのおすすめを徹底比較を、基本的な仕組みから確認したい場合は決済代行とは?をご覧ください。各社の資料をまとめて請求したい場合は決済代行サービスのサービス一覧から確認できます。

記載した料金は2026年8月時点の各社公式サイトの公開情報に基づく参考値です。手数料率の計算例は本記事が置いた仮の前提によるもので、実際の率は業種・売上規模・決済手段・審査結果により異なります。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。

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