健康診断結果やストレスチェックの管理をExcelや紙で行い、産業医への情報共有や労基署への報告に手間取っていませんか。健康管理システムを導入すれば、従業員の健康データを一元管理し、法定の健康管理業務を効率化できます。
本記事では、主要な健康管理システム4サービスを料金・機能・対象規模の観点から比較したうえで、健康管理システムの基礎知識・タイプ・選び方・料金相場・よくある質問まで解説します。
健康管理システムのおすすめ比較表
健診・ストレスチェックの一元管理に強いものから、産業医紹介まで含むものまで特色が分かれます。自社の健康経営の課題に合わせて検討しましょう。
| サービス | 月額費用 | 初期費用 | 無料トライアル | 資料 |
|---|---|---|---|---|
mediment
|
要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 資料請求ページ |
Carely
|
100円/人〜 | 1,000円/ID | 要問い合わせ | 資料請求ページ |
WellGo
|
150,000円〜 | 1,500,000円 | 要問い合わせ | 資料請求ページ |
first call
|
500円〜 | 0円 | あり(初月無料) | 資料請求ページ |
健康管理システムとは
健康管理システムとは、従業員の健康診断結果・ストレスチェック・長時間労働の状況などをクラウド上で一元管理し、産業保健業務を効率化するためのシステムです。就労判定や労基署への報告書作成を自動化できるツールも多く、企業の健康経営を支える基盤となります。
2025年1月には定期健康診断結果報告書の電子申請が原則義務化され、従業員50人未満の事業場へのストレスチェック義務化も2028年までに施行される予定です。こうした法改正への対応の観点からも、健康管理システムの導入ニーズは高まっています。
健康管理システムの主な機能
- 健康診断結果の管理:健診結果をデータ化し、経年変化を一元管理
- ストレスチェック:実施から結果管理、集団分析までをオンラインで完結
- 長時間労働管理:勤怠データと連携し、面談対象者を自動抽出
- 産業医連携:産業医面談の日程調整や意見書の管理
- 法定報告書の作成:労基署への報告書をワンクリックで作成
- 産業医紹介:自社に産業医がいない場合の紹介サービス
健康管理システムのタイプ
健診・ストレスチェック一元管理型
健康診断とストレスチェックのデータ管理に強みを持つタイプです。medimentのように、就労判定や労基署への報告書作成を自動化できるツールが該当します。
人事労務連携型
健康管理業務を人事労務データと連携させ、伴走支援するタイプです。Carelyのように、長時間労働管理までを一元化し、ペーパーレス化を進められるツールが該当します。
健保データ統合・大規模型
健康保険組合の医療費データとも連携し、疾病予防施策まで踏み込むタイプです。WellGoのように、企業・健保・従業員全員が利用できるオールインワン設計のツールが該当します。
産業医紹介・相談連携型
健康管理データの管理に加え、産業医紹介や医師への相談機能を持つタイプです。first callのように、医師ネットワークを活かした相談サービスと一体で提供するツールが該当します。
健康管理システムの選び方4つのポイント
1. 自社の健康管理課題
健診・ストレスチェックの管理を効率化したいのか、産業医との連携や相談体制まで強化したいのかで、適したツールが変わります。
2. 従業員規模と料金体系
従業員数に応じた月額課金が中心のため、自社の規模に見合った料金プランかを確認しましょう。
3. 産業医の有無
自社に産業医がいない場合は、first callのような産業医紹介サービスとセットになったツールを検討しましょう。
4. 健保組合との連携
健康保険組合とデータ連携したい場合は、WellGoのような健保データ統合型のツールが向いています。
おすすめ健康管理システム4選
ここからは、比較表で取り上げた4サービスの特徴を個別に解説します。
mediment|健診・ストレスチェックを一元管理
mediment
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 要問い合わせ
- 月額費用
- 要問い合わせ
- 無料トライアル
- 要問い合わせ
- 最短導入
- 要問い合わせ
- 健康診断・ストレスチェックの実施から結果管理まで一元化
- 就労判定や労基署への報告書作成をワンクリックで実行
- 目的に合わせて選べる3つのプランを用意
株式会社medimentが提供する健康管理システムです。従業員の健康データを一元管理し、健康診断やストレスチェックの実施・結果管理をクラウド上で完結できます。就労判定や労基署への報告書作成もワンクリックで行えます。
こんな企業におすすめ:健診・ストレスチェックの管理と報告業務を効率化したい企業
Carely|人事労務と伴走する健康管理
Carely
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 1,000円/ID
- 月額費用
- 100円/人〜
- 無料トライアル
- 要問い合わせ
- 最短導入
- 要問い合わせ
- 健康診断・ストレスチェック・長時間労働管理を一元化
- 紙の書類が不要になりペーパーレス化を実現
- 産業医紹介サービスとの連携オプションを用意
株式会社iCAREが提供する健康管理システムです。健康診断・ストレスチェック・長時間労働管理を一元化し、紙の書類が不要になるペーパーレス化を実現します。月額100〜350円/人とプランの幅が広いのも特徴です。
こんな企業におすすめ:人事労務データとあわせて健康管理を一体的に進めたい企業
WellGo|健保データと連携するオールインワン
WellGo
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 1,500,000円
- 月額費用
- 150,000円〜
- 無料トライアル
- 要問い合わせ
- 最短導入
- 要問い合わせ
- 企業・健保組合・従業員全員が利用できるオールインワン設計
- 健診データと医療費データを掛け合わせた疾病予防施策
- ISMS・ISO/IEC 27017など金融機関同等のセキュリティ
株式会社WellGoが提供する健康管理システムです。企業・健康保険組合・従業員全員が利用でき、健診データと医療費データを掛け合わせて疾病予防施策までサポートします。金融機関同等のセキュリティで運用されます。
こんな企業におすすめ:健康保険組合と連携した本格的な健康経営に取り組む大企業
first call|医師相談と産業医紹介を一体で
first call
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 0円
- 月額費用
- 500円〜
- 無料トライアル
- あり(初月無料)
- 最短導入
- 要問い合わせ
- 12万人の医師ネットワークから産業医を紹介
- チャット・テレビ電話での医師への健康相談に対応
- 従業員数50名未満向けの専用プランを用意
産業医業務をサポートするクラウド型健康管理サービスです。12万人の医師ネットワークから産業医を紹介するほか、従業員がチャットやテレビ電話で医師に健康相談できます。50名未満向けの専用プランもあります。
こんな企業におすすめ:自社に産業医がおらず、紹介から相談まで一体で依頼したい企業
健康管理システムの料金相場
今回比較した4サービスの実勢価格をもとにすると、料金の目安は次のとおりです(2026年時点の調査)。
- 低価格帯:Carelyのように月額100〜350円/人、first callの医療相談は月額500円〜
- 要問い合わせ型:medimentのように目的別プランで個別見積もり
- 大規模・健保連携型:WellGoのように初期費用150万円、月額150,000円〜
一般的な相場としては、初期費用は固定制で50万円程度、または変動制で1人あたり1,000円程度、月額は1人あたり50〜500円程度が目安とされています。
健康管理システム導入の流れ
- 現状の健康管理課題の整理:健診・ストレスチェックの管理方法や産業医体制を整理する
- 候補の絞り込みと資料請求:課題・従業員規模・料金体系で2〜3サービスに絞る
- データ移行とトライアル:過去の健診データを試験的に移行し、操作性を確認する
- 全社展開と運用ルールの整備:産業医・人事労務との連携フローを整備し本格運用する
健康管理システムに関するよくある質問
Q. 健康管理システムの料金相場はどのくらいですか?
1人あたり月額50〜500円程度が目安です。初期費用は固定制で50万円程度、または従業員数に応じた変動制のケースがあります。
Q. 産業医がいない場合でも導入できますか?
first callのように、産業医紹介サービスとセットになったツールがあります。自社に産業医がいない場合は、こうしたツールを検討しましょう。
Q. ストレスチェックの法定義務にも対応できますか?
medimentやCarelyのように、ストレスチェックの実施から集団分析、労基署への報告書作成までを自動化できるツールがあります。
Q. 健康保険組合とのデータ連携はできますか?
WellGoのように、健康保険組合の医療費データと連携できるツールがあります。健保と連携した疾病予防施策を検討している企業に向いています。
まとめ
健康管理システムは、(1)自社の健康管理課題、(2)従業員規模と料金体系、(3)産業医の有無、(4)健保組合との連携の4点を軸に選ぶことが失敗しないコツです。健診・ストレスチェック管理にはmediment、人事労務と伴走するならCarely、健保連携の本格運用にはWellGo、産業医紹介から相談まで求めるならfirst callが有力候補です。まずは気になる複数サービスの資料を取り寄せて比較しましょう。