Web会議は無料でも始められる一方で、「40分で切れる」「100人を超えると入れない」「録画が残せない」といった制約に直面して有料化を検討する企業が少なくありません。有料プランの単価は1ライセンス月額599円から2,700円まで幅があり、さらに拠点単位や同時接続数単位で課金する製品もあるため、単価の比較だけでは自社の総額が見えてきません。
この記事では、SmartSpaceに掲載しているWeb会議システム10製品の公開料金をもとに、費用の内訳・料金体系の5タイプ・無料プランの制限と有料化の分岐点・利用人数10名/50名/300名でのシミュレーション・見落としやすい追加費用を整理します。
記載した料金は2026年8月時点の各社公式サイトの公開情報に基づく参考値です。税表示(税抜・税別)は各社の表記に従っています。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。
Web会議システムの費用を構成する4項目
Web会議システムの費用は、初期費用・月額利用料・機能や規模の拡張オプション・機器や回線の費用の4項目で構成されます。掲載10製品を確認すると、ソフトウェアだけで完結するクラウド型は初期費用0円が中心で、専用機やサーバーを伴う製品では初期費用が10万円台から発生していました。
| 費用項目 | 内容 | 掲載10製品での実態(2026年8月時点) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 契約時に一度だけ発生する費用 | 4製品が0円と明記、2製品が有料、4製品が要問い合わせ |
| 月額利用料 | 毎月継続して発生する利用料 | 1ライセンス月額599〜2,700円が中心 |
| 拡張オプション | 参加人数の上限拡張や録画などの追加機能 | 上位プランへの移行という形をとる製品が多い |
| 機器・サーバー費用 | 会議室の専用機や自社サーバーの構築費 | 専用機型・オンプレミス型で発生 |
初期費用は0円の製品と10万円台の製品に分かれる
初期費用を0円と公式サイトに明記しているのは、Zoom・Cisco Webex Meetings・Whereby・RemoteMeetingの4製品です。ブラウザやアプリだけで完結するクラウド型が該当します。
一方、専用の仕組みを伴う製品では初期費用が発生します。LiveOnはASP版(クラウド型)で初期費用78,000円(税抜)、FreshVoiceはクラウド版で110,000円、オンプレミスのサーバーレンタルプランでは構築費用330,000〜440,000円に専用サーバー貸出110,000円が加わると公開しています。Microsoft Teams・Google Meet・LoopGate・meet inの4製品は、公式サイトに初期費用の記載がなく要問い合わせです。
月額利用料は1ライセンス599〜2,700円が中心
1ライセンス(ホストアカウント)あたりの単価を公開している製品を、最も安い有料プランの単価で並べると599円から2,200円に分布します。上位プランまで含めると2,700円が上限です。
| 1ライセンス月額 | 製品・プラン |
|---|---|
| 599円(税抜) | Microsoft Teams Essentials(年払い) |
| 800円(税抜) | Google Meet(Google Workspace Business Starter) |
| 990円(税別) | RemoteMeeting(ユーザー課金・定額制) |
| 1,490円 | Cisco Webex Meetings(Starterプラン) |
| 2,125円 | Zoom(プロプラン/年額20,100円) |
| 2,200円 | Cisco Webex Meetings(Businessプラン・参加者最大200名) |
| 2,700円 | Zoom(ビジネスプラン/年額26,900円・300名までの会議に対応) |
このほか、Wherebyは会議室数と参加人数で区分するドル建てのプラン(Pro 月額9.99米ドル、Business 月額59.99米ドル)、LiveOnは1ライセンス(1拠点)月額3,000円(税抜)の拠点定額制、FreshVoiceは同時接続端末数に応じた定額制を採用しています。LoopGateとmeet inは料金を公開しておらず、個別見積もりです。
単価の差は、参加人数の上限と付帯機能の差でもあります。Cisco Webex Meetingsは有料全プランにCisco AI Assistantが標準で含まれ、リアルタイム文字起こし・自動要約・多言語翻訳に対応します。Zoomはビジネスプラン以上でホワイトボードを無制限に編集できます。
拡張オプションは参加人数と録画で発生する
参加人数の上限を超える会議を開く場合、上位プランへの移行や拡張オプションが必要になります。Zoomはビジネスプランが300名までの会議に対応し、エンタープライズプランではオプションで最大1,000名まで拡張できると公開しています。LiveOnは通常の最大同時接続者数が150名までで、オプションの「多人数モード」を追加すれば無制限に拡張できます。
録画機能もプランによって扱いが分かれます。Google Meetは無料版とGoogle Workspace Business Starter(1ユーザー月額800円・税抜)では会議の録画に対応しておらず、録画を使うにはBusiness Standard(1,600円・税抜)以上が必要です。
機器・サーバー費用は専用機型とオンプレミス型で発生する
会議室に専用機を設置する製品では、ソフトウェアの利用料とは別に機器の費用がかかります。LoopGateは会議室に置く専用機と周辺機器をセットで導入する形式で、小会議室(〜4名)・標準(〜8名)・大会議室(〜14名)の3種類の会議室セットが用意されています。金額は利用シーンや接続地点数によって変わるため、個別見積もりです。
自社サーバーで運用する場合も同様です。FreshVoiceのオンプレミス サーバーレンタルプランは、構築費用330,000〜440,000円と専用サーバー貸出110,000円に加え、同時接続10〜50台で月額88,000〜440,000円と公開されています。
Web会議システムの料金体系5タイプ
Web会議システムの料金体系は、ライセンス単価×人数型・拠点定額型・同時接続数/会議室数型・時間従量型・個別見積もり型の5タイプに分かれます。会議を主催する人数が多いのか、拠点数が多いのか、利用時間が限られるのかで有利な体系が変わります。
| 料金体系タイプ | 課金の仕組み | 該当製品(2026年8月時点) |
|---|---|---|
| ライセンス単価×人数型 | 会議を主催するアカウント数×単価 | Zoom、Cisco Webex Meetings、Microsoft Teams、Google Meet、RemoteMeeting(ユーザー課金) |
| 拠点定額型 | 1拠点あたりの定額。拠点内の人数は不問 | LiveOn |
| 同時接続数/会議室数型 | 同時に使える端末数や会議室数で決まる定額 | FreshVoice、Whereby |
| 時間従量型 | 実際に会議を行った時間に応じた課金 | RemoteMeeting(ベーシック課金) |
| 個別見積もり型 | 利用シーンをヒアリングしたうえでの見積もり | LoopGate、meet in |
ライセンス単価×人数型は主催者の人数で決まる
課金対象になるのは会議を主催するアカウント(ホストライセンス)で、招かれる側の参加者は課金対象になりません。Microsoft Teams Essentialsは1ユーザー月額599円(年払い・税抜)、Google MeetはGoogle Workspace Business Starterで1ユーザー月額800円(税抜)、RemoteMeetingのユーザー課金は1ライセンス月額990円(税別)です。全社員に配るのか、会議を主催する担当者にだけ配るのかで総額が大きく変わる体系です。
Microsoft Teams
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 要問い合わせ
- 月額費用
- 1ユーザー月額599円〜(Teams Essentials・年払い・税抜)。無料版は0円
- 無料トライアル
- あり(無料版を提供)
- 最短導入
- 要問い合わせ
- Web会議・チャット・通話・ファイル共有を1つのアプリで完結できる
- 無料版でもグループ会議を最大100人・60分まで開催できる
- OfficeアプリやMicrosoft 365の各機能と連携して共同編集できる
拠点定額型は1拠点あたりの人数が多いほど有利になる
LiveOnは1ライセンス(1拠点)あたりの完全定額制で、拠点内の参加人数がどれだけ増えても料金が変わりません。ASP版(クラウド型)は1ライセンス月額3,000円(税抜)、初期費用78,000円(税抜)です。会議室に人が集まって拠点間をつなぐ使い方では、1人あたりの負担が小さくなります。逆に、在宅勤務で1人1拠点となる使い方では割高になります。
LiveOn
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 78,000円〜
- 月額費用
- 3,000円〜
- 無料トライアル
- あり
- 最短導入
- 要問い合わせ
- 1ライセンス(1拠点)あたりの完全定額制で人数無制限
- 高音質・高画質での通信品質に定評がある
- オプションの多人数モードで最大同時接続数を無制限に拡張可能
同時接続数/会議室数型は同時に使う数で決まる
同時に開催できる会議の数や接続端末数で料金が決まる方式です。FreshVoiceのクラウド版フラット定額プランは同時接続2〜10端末で月額19,800〜88,000円、ライト版(LFV)は1同時開催16,500円・3同時開催23,100円・10同時開催46,200円と公開されています。Wherebyは会議室数と参加人数で区分し、Proが会議室3つ・12人まで(月額9.99米ドル)、Businessが会議室10個・50人まで(月額59.99米ドル)です。
時間従量型は利用頻度が低い組織に向く
RemoteMeetingのベーシック課金は、会議時間に応じた1分29円(税別)の従量制です。初期費用0円・契約期間の定めなしで、グループへのアカウント登録数は無制限とされています。1回60分の会議を月に20回開くと1,200分となり、単純計算で月額34,800円(税別)です。同社の定額制(1ライセンス月額990円・税別)は会議時間と会議室数の制限がないため、会議の総時間が多い組織ほど定額制が有利になります。
RemoteMeeting
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 0円
- 月額費用
- 1ライセンス月額990円(税別)。従量制は1分29円(税別)
- 無料トライアル
- あり(14日間)
- 最短導入
- 要問い合わせ
- プログラムのインストールが不要で、ブラウザからすぐ会議を開始できる
- 使った分だけ支払う従量制と、時間無制限の定額制を選べる
- 議事録の作成や要約をAIが補助する機能を搭載
個別見積もり型は用途と接続地点数で決まる
LoopGateとmeet inは料金を公式サイトで公開していません。LoopGateは接続方法として2〜4地点向けの「ダイレクト接続」と5地点以上向けの「クラウド接続」を用意し、料金は利用シーンや接続地点数によって変わると案内しています。meet inは機能とあわせて問い合わせによる案内となります。予算感を把握する段階では、想定する拠点数・同時開催数・参加人数を整理してから問い合わせると、比較可能な見積もりが得られます。
無料プランの制限と、有料化が必要になる3つの分岐点
Web会議システムは無料で使える製品が多く、掲載10製品のうち4製品が無料プランの条件を公式サイトで公開しています。ただし会議時間と参加人数に上限が設けられており、この上限が有料化の判断ラインになります。
無料プランで使える範囲
公式サイトに記載のある無料プランの条件は次のとおりです。記載のない項目は本記事でも記載していません。
| 製品 | 無料プラン名 | 公式サイトに記載のある条件(2026年8月時点) |
|---|---|---|
| Microsoft Teams | 無料版 | グループ会議は最大60分・100人まで。1対1通話は最大30時間。1ユーザー5GBのクラウドストレージ |
| Google Meet | 無料版 | 参加者は最大100人、会議は最長60分まで。録画は非対応 |
| Cisco Webex Meetings | Freeプラン | 1回最大40分、参加者最大100名まで。クレジットカード登録は不要 |
| Whereby | Free | 会議室1つ、4人まで参加可能 |
無料プランの条件を公開していない製品も、無料トライアルは用意しています。Zoomは無料トライアル、LiveOnは無料トライアル、FreshVoiceは無料トライアルと無料見積り、RemoteMeetingは14日間の無料トライアルを公式サイトで案内しています。LoopGateとmeet inは無料での試用について要問い合わせです。
有料への切り替えが必要になる3つの分岐点
無料プランから有料プランへ移る判断は、会議時間・参加人数・記録機能の3点で決まります。
- 会議時間の上限に達したとき — Cisco WebexのFreeプランは1回最大40分、Microsoft TeamsとGoogle Meetの無料版はグループ会議が最長60分です。1時間を超える定例会議や研修を開くと、途中で切断されて再接続が必要になります
- 参加人数の上限に達したとき — Microsoft Teams・Google Meet・Cisco Webexの無料枠はいずれも100人が上限、Wherebyは4人までです。全社集会や大人数のウェビナー形式で使うなら、この時点で有料プランが前提になります
- 録画や議事録を残したくなったとき — Google Meetは無料版とBusiness Starterで録画に対応していません。会議の記録を残して欠席者に共有する運用に移行すると、上位プランが必要になります
社内の打ち合わせだけであれば無料枠で足りるケースもありますが、社外との商談や顧客向け説明会に使うなら時間切れのリスクを避ける判断が現実的です。
Cisco Webex Meetings
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 0円
- 月額費用
- 0円〜(Businessプランは2,200円〜)
- 無料トライアル
- あり(Freeプラン、クレジットカード登録不要)
- 最短導入
- 即日(Enterpriseプランは要問い合わせ)
- エンドツーエンド暗号化など厳格なセキュリティで官公庁・金融・医療での実績豊富
- 有料全プランにCisco AI Assistant標準搭載、自動要約・多言語翻訳に対応
- Enterpriseプランは参加者最大1,000名まで対応する高いスケーラビリティ
利用人数10名・50名・300名で試算した月額費用
掲載10製品の公開料金を使って、会議を主催するアカウントを10名・50名・300名に配る前提で月額を試算しました。試算の前提は次のとおりです。
- 1人につき1ライセンスを配布し、各社の公式サイト表記の月額をそのまま使用(Microsoft Teamsは年払い単価、Zoomは月額表記の単価)
- 各社の表記どおりの金額で計算(税抜・税別・ドル建てが混在し、税表記のない製品もあります)
- 初期費用・オプション・回線費用は含めない
- 拠点定額型・同時接続数型の製品は人数に比例しないため、表の後に別途記載
利用人数10名の月額費用
10名では月額5,990〜27,000円程度が目安です。無料プランの範囲で足りる場合は0円で運用できます。
| 製品 | プラン | 月額(10ライセンス) | 内訳 |
|---|---|---|---|
| Microsoft Teams | Essentials | 5,990円(税抜) | 599円×10(年払い) |
| Google Meet | Workspace Business Starter | 8,000円(税抜) | 800円×10 |
| RemoteMeeting | ユーザー課金(定額制) | 9,900円(税別) | 990円×10 |
| Cisco Webex Meetings | Starter | 14,900円 | 1,490円×10 |
| Zoom | プロ | 21,250円 | 2,125円×10 |
| Cisco Webex Meetings | Business | 22,000円 | 2,200円×10 |
| Zoom | ビジネス | 27,000円 | 2,700円×10 |
人数に比例しない製品では、LiveOnが1拠点あたり月額3,000円(税抜・初期費用78,000円)、FreshVoiceのライト版(LFV)が1同時開催で月額16,500円、クラウド版フラット定額プランが同時接続2端末から月額19,800円(初期費用110,000円)です。Wherebyは会議室10個・50人まで使えるBusinessが月額59.99米ドルとなります。10名が1つの会議室に集まって他拠点とつなぐ使い方なら、拠点定額型が最も安く済むケースがあります。
利用人数50名の月額費用
50名では月額29,950〜135,000円程度が目安になります。ライセンス単価の差が50倍になって表れます。
| 製品 | プラン | 月額(50ライセンス) | 内訳 |
|---|---|---|---|
| Microsoft Teams | Essentials | 29,950円(税抜) | 599円×50(年払い) |
| Google Meet | Workspace Business Starter | 40,000円(税抜) | 800円×50 |
| RemoteMeeting | ユーザー課金(定額制) | 49,500円(税別) | 990円×50 |
| Cisco Webex Meetings | Starter | 74,500円 | 1,490円×50 |
| Zoom | プロ | 106,250円 | 2,125円×50 |
| Cisco Webex Meetings | Business | 110,000円 | 2,200円×50 |
| Zoom | ビジネス | 135,000円 | 2,700円×50 |
人数に比例しない製品では、LiveOnは拠点数分の課金となり、5拠点なら月額15,000円(税抜)です。FreshVoiceのクラウド版フラット定額プランは同時接続10端末で月額88,000円、ライト版(LFV)は10同時開催で月額46,200円と公開されています。同時に何本の会議が動くかを数えると、この規模では定額型の割安さが判断しやすくなります。
利用人数300名の月額費用
300名では月額179,700〜810,000円程度と、年間では200万円から970万円規模になります。
| 製品 | プラン | 月額(300ライセンス) | 内訳 |
|---|---|---|---|
| Microsoft Teams | Essentials | 179,700円(税抜) | 599円×300(年払い) |
| Google Meet | Workspace Business Starter | 240,000円(税抜) | 800円×300 |
| RemoteMeeting | ユーザー課金(定額制) | 297,000円(税別) | 990円×300。100ライセンス以上は法人パックとして個別提案 |
| Cisco Webex Meetings | Starter | 447,000円 | 1,490円×300 |
| Zoom | プロ | 637,500円 | 2,125円×300 |
| Cisco Webex Meetings | Business | 660,000円 | 2,200円×300 |
| Zoom | ビジネス | 810,000円 | 2,700円×300 |
この規模では、ボリュームディスカウントの有無が総額を左右します。RemoteMeetingは100ライセンス以上を法人パックとして扱い、ボリュームに応じた割引と請求書払いに対応すると公開しています。Cisco Webex MeetingsのEnterpriseプランとZoomのエンタープライズプランは、いずれも個別見積もりです。FreshVoiceのオンプレミス サーバーレンタルプランは同時接続10〜50台で月額88,000〜440,000円のため、アカウントを全員に配るより同時接続数で契約したほうが安くなる場合があります。
3パターンの試算から読み取れる傾向
3つの規模の試算からは、次の3点が読み取れます。
- 10名規模では無料枠と拠点定額型が有効 — 60分以内の会議が中心なら無料版で足り、会議室に集まる使い方なら拠点定額型が選択肢に入ります
- 50名規模では「同時に動く会議の数」が判断軸になる — 全員が同時に会議をするわけではないため、同時接続数で契約する体系と比較する価値があります
- 300名規模では年間コストが数百万円規模になる — 単価599円と2,700円の差は年間で約756万円となり、ライセンスを配る対象の絞り込みが最も効きます
上記は2026年8月時点の公開料金をもとに本記事が算出した参考値です。実際の契約条件は見積もりでご確認ください。
見落としやすい追加費用と契約条件
見積もり段階で見落としやすいのは、参加人数の上限・録画やAI機能の扱い・回線や機器の費用・税表記と支払い通貨の4点です。
会議の参加人数の上限とプラン移行
契約するライセンス数とは別に、1回の会議に参加できる人数の上限がプランごとに定められています。全社集会や大人数の説明会を開く予定があるなら、上限を先に確認してください。
| 製品・プラン | 1回の会議の参加人数上限(2026年8月時点) |
|---|---|
| Whereby Free | 4人 |
| Microsoft Teams(無料版)/Google Meet(無料版・Business Starter) | 100人 |
| Cisco Webex Meetings Free | 100名 |
| Google Meet(Business Standard) | 150人 |
| LiveOn(標準) | 同時接続150名(多人数モードで無制限に拡張可能) |
| Cisco Webex Meetings Business | 200名 |
| Microsoft Teams Essentials/Zoom ビジネス | 300人 |
| Google Meet(Business Plus) | 500人 |
| Cisco Webex Meetings Enterprise/Zoom エンタープライズ | 最大1,000名(Zoomはオプションで拡張) |
年に数回の全社集会のために全ライセンスを上位プランへ引き上げると費用が跳ね上がります。主催者のアカウントだけを上位プランにできるかを確認すると、無理のない設計になります。
録画・AI機能が上位プランに限られる場合
議事録の作成や欠席者への共有を前提にするなら、録画機能がどのプランから使えるかを確認しておく必要があります。Google Meetは無料版とBusiness Starterで録画に対応せず、Business Standard(1ユーザー月額1,600円・税抜)以上で録画とノイズキャンセリングが使えます。一方、Cisco Webex Meetingsは有料全プランにCisco AI Assistantが標準で含まれ、BusinessプランではAI対応クラウド録画10GBが付きます。RemoteMeetingも議事録の作成や要約をAIが補助する機能を搭載しています。単価だけで比べると、録画やAI機能を別途追加する製品と標準搭載の製品が同列に並んでしまう点に注意してください。
回線・機器・サーバーの費用
Web会議はネットワーク品質が使い勝手を左右するため、拠点の回線増強が必要になることがあります。会議室で使うカメラ・マイク・スピーカーも、月額利用料とは別の費用です。LoopGateのように会議室セットを含めて導入する製品では、会議室の広さに応じて小会議室(〜4名)・標準(〜8名)・大会議室(〜14名)の3種類から選ぶ形になります。閉域網での運用が求められる業務では、FreshVoiceやLoopGateのオンプレミス版が候補になりますが、構築費用とサーバー費用が加わります。
税表記・支払い通貨・支払いサイクルの差
掲載10製品では税表記と通貨が分かれています。Microsoft TeamsとGoogle Meetは税抜、RemoteMeetingは税別、LiveOnは税抜と明記しており、税表記が示されていない製品もあります。Wherebyはドル建てで、年払いにすると約17%割安になると公開しています。支払いサイクルの差も無視できません。Zoomはプロプランが月額2,125円・年額20,100円、ビジネスプランが月額2,700円・年額26,900円で、年額契約のほうが低い水準です。Microsoft Teams Essentialsの599円も年払い時の単価です。比較表を作る際は、税表記・通貨・支払いサイクルをそろえてから並べるようにしてください。
Web会議システムの費用を抑える5つの視点
費用を抑える手立ては、ライセンス配布先の絞り込み・課金体系の見極め・年払いの割引・既存契約の活用・無料トライアルの活用の5つに整理できます。
1. ライセンスを配る対象を主催者に絞る
ライセンス単価×人数型では、課金対象は会議を主催するアカウントで、招かれる側の参加者は課金対象になりません。全社員に配るのではなく、定例会議や商談を主催する担当者にだけ配る設計にすると総額を抑えられます。300名の組織で主催者を50名に絞れば、Microsoft Teams Essentials(599円・年払い・税抜)の場合で月額179,700円が29,950円になる計算です。誰が会議を「開く」側かを洗い出すことが、最も効果の大きい節約手段です。
2. 拠点数・同時開催数で課金する体系と比較する
会議室に集まって拠点間をつなぐ使い方が中心なら、人数課金ではない体系のほうが安く済みます。LiveOnは1拠点あたり月額3,000円(税抜)の完全定額制で、拠点内の人数は不問です。FreshVoiceは同時接続端末数や同時開催数で料金が決まります。在宅勤務が中心か、拠点間の接続が中心かで有利な体系が変わるため、実際の使い方を先に整理してから見積もりを取ると精度が上がります。
FreshVoice
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 110,000円(クラウド版)
- 月額費用
- 19,800円〜(クラウド版フラット定額プラン・同時接続2端末)
- 無料トライアル
- あり(無料トライアル)
- 最短導入
- 要問い合わせ
- クラウド版・オンプレミス版・自治体向けから提供形態を選べる
- 同時接続端末数に応じたフラット定額と時間従量の2つの課金方式
- 少人数向けのライト版(LFV)を月額16,500円から用意
3. 会議の総時間が少ないなら従量制を検討する
利用頻度が月に数回にとどまるなら、従量制のほうが総額を抑えられます。RemoteMeetingのベーシック課金は1分29円(税別)で、初期費用0円・契約期間の定めなしです。1回60分の会議を月10回開く場合は600分となり、単純計算で17,400円(税別)です。同社の定額制は1ライセンス月額990円(税別)のため、主催者が20名を超えて会議も頻繁に行うなら定額制のほうが有利になります。会議の実施回数と1回あたりの時間を、直近3か月分の実績で洗い出してみてください。
4. 年額契約・年払いの割引幅を確認する
年払いによる割引を設けている製品があります。Zoomはプロプランが月額2,125円に対し年額20,100円、ビジネスプランが月額2,700円に対し年額26,900円と公開しています。Wherebyは年払いで約17%割安、Microsoft Teams EssentialsとGoogle Workspaceの公開単価は年払いを前提とした金額です。ただし年契約は途中でのライセンス数変更が難しい場合があるため、運用が定着してから切り替える判断もあり得ます。
5. 既に契約しているサービスに含まれていないか確認する
グループウェアやオフィススイートを契約している場合、Web会議機能が既に含まれていることがあります。Microsoft 365 Business Basic(1ユーザー月額1,049円・年払い・税抜)にはTeamsに加えて法人メールやWeb版Officeアプリが含まれ、Google MeetはGoogle Workspaceの各プランに含まれます。Web会議単体で新規契約する前に、社内で既に支払っているサービスの契約内容を確認すると、二重契約を避けられます。
Google Meet
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 要問い合わせ
- 月額費用
- 1ユーザー月額800円〜(Google Workspace Business Starter・税抜)。無料版は0円
- 無料トライアル
- あり(無料版を提供)
- 最短導入
- 要問い合わせ
- ブラウザでリンクを開くだけで参加でき、専用アプリの用意が不要
- Googleカレンダーやドキュメントなど他のGoogleサービスと連携できる
- 無料版でもビデオ通話と自動字幕起こしを利用できる
Web会議システムの費用に関するよくある質問
Q. 会議に参加するだけの人にもライセンスは必要ですか
ライセンス単価×人数型の製品では、課金対象は会議を主催するホストアカウントで、招待されて参加する側にライセンスは不要とするのが一般的です。RemoteMeetingは従量制・定額制ともにグループへのアカウント登録数を無制限としています。Wherebyのように会議室数と参加人数で区分する製品や、LiveOnのように拠点単位で課金する製品では考え方が異なるため、見積もり時に「課金対象は誰か」を明確にしておくと想定外の請求を防げます。
Q. 無料プランの時間制限は、どの製品でも同じですか
製品によって異なります。2026年8月時点で公開されている条件では、Cisco WebexのFreeプランが1回最大40分、Microsoft Teamsの無料版とGoogle Meetの無料版がグループ会議で最長60分です。Microsoft Teamsの無料版は、1対1の通話に限れば最大30時間まで利用できると公開しています。1時間を超える会議が定期的にあるかどうかが、無料枠で運用を続けられるかの分かれ目になります。
Q. 拠点課金型と人数課金型は、どちらが安く済みますか
働き方によって変わります。1拠点に複数名が集まって会議室から接続する使い方であれば、LiveOnのような拠点定額型(1ライセンス月額3,000円・税抜)が1人あたりの負担を抑えられます。一方、在宅勤務や外出先からの接続が中心で1人1拠点となる場合は、拠点数が人数と同じになるため人数課金型と変わりません。同時に接続する端末の数を実態に近い形で見積もったうえで比較してください。
Q. オンプレミス型とクラウド型では費用構造がどう違いますか
オンプレミス型は初期費用が大きく、月額も高い水準になります。FreshVoiceのオンプレミス サーバーレンタルプランは構築費用330,000〜440,000円と専用サーバー貸出110,000円に加え、同時接続10〜50台で月額88,000〜440,000円と公開されています。同社のクラウド版は初期費用110,000円、フラット定額プランが同時接続2〜10端末で月額19,800〜88,000円です。閉域網での運用やデータの保管場所に要件がある場合はオンプレミス型が選択肢になりますが、サーバーの運用工数も自社負担になるため、3〜5年の総額で比較すると判断を誤りにくくなります。
まとめ|Web会議システムの費用相場と次の一歩
掲載10製品の公開料金から見たWeb会議システムの費用相場は、クラウド型は初期費用0円・1ライセンス月額599〜2,700円が中心です。会議を主催するアカウント数別では、10名なら5,990〜27,000円程度、50名なら29,950〜135,000円程度、300名なら179,700〜810,000円程度が月額の目安になります。
- 初期費用は4製品が0円と明記。専用機型・オンプレミス型では78,000円〜440,000円台が発生する
- 料金体系はライセンス単価×人数型・拠点定額型・同時接続数/会議室数型・時間従量型・個別見積もり型の5タイプ
- 無料プランの条件を公開しているのは4製品。会議時間・参加人数・録画機能のいずれかで上限に達した時点が有料化の分岐点
- 1回の会議の参加人数上限はプランごとに4人から1,000名まで幅があり、上位プランへの移行費用を見落としやすい
- ライセンスを配る対象を主催者に絞ることが、最も効果の大きいコスト削減策
会議の主催者数・拠点数・1回あたりの参加人数を先に整理してから各社の体系に当てはめると、比較の精度が上がります。製品ごとの機能・画質・セキュリティまで含めて比較したい場合は、Web会議システムのおすすめ4選を比較【2026年版】料金・機能・選び方をご覧ください。各サービスの資料をまとめて請求したい場合は、Web会議システムのサービス一覧から一括でダウンロードできます。
本記事の調査方法
2026年8月に以下10製品の公式サイトを確認し、初期費用・月額料金・プラン構成・参加人数の上限・無料プランの条件を整理したうえで作成しています。
Zoom(Zoom Video Communications, Inc.)/Cisco Webex Meetings(Cisco Systems, Inc.)/Whereby(Whereby AS)/LiveOn(有限会社ネクストネット)/Microsoft Teams(日本マイクロソフト株式会社)/Google Meet(Google LLC)/FreshVoice(エイネット株式会社)/RemoteMeeting(RSUPPORT CO., LTD.)/LoopGate(株式会社RTCテックソリューションズ)/meet in(株式会社meet in)
費用シミュレーションは、各社が公式サイトで公開している単価をもとに本記事が算出した参考値です。1ライセンス単価を公開している製品については「単価×ライセンス数」で計算しています。実際の請求額は契約プラン・オプション・支払いサイクル・消費税の扱い・為替レートによって変わります。料金・提供条件は変更される場合があるため、契約前には各社の公式サイトおよび見積もりでご確認ください。