SFAの費用相場は?10製品の料金で比較

SFA(営業支援システム)の費用は、営業担当の人数にほぼ比例して増えていきます。1ユーザー月額1,480円の製品と11,000円の製品では7倍以上の開きがあり、営業100名の会社なら月額で95万円、年間で1,140万円の差になる計算です。単価の差がここまで総額を左右する分野は多くありません。

この記事では、SmartSpaceに掲載しているSFA10製品の公開料金をもとに、費用の内訳、料金体系の4タイプ、営業10名・30名・100名での月額シミュレーション、見落としやすい追加費用、コストを抑える視点を整理します。掲載しているのはすべて各社公式サイトで公開されている金額です。

本記事に記載した料金は2026年8月時点の各社公式サイトの公開情報に基づく参考値です。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。税表示(税抜・税別・税込)は各社の表記に従っています。

SFAの費用を構成する4項目

SFAの費用は、初期費用・1ユーザー月額・基本パックなどの共通費・最低利用条件による下限額の4項目で構成されます。掲載10製品を確認すると、費用の大半を占めるのは1ユーザー月額で、営業組織の人数がそのまま総額を決める構造でした。

費用項目 内容 掲載10製品での実態
初期費用 契約時に一度だけ発生する導入費用 0円が3製品、100,000円〜が1製品、要問い合わせが6製品
1ユーザー月額 席(ライセンス)ごとに毎月発生する利用料 1,480〜11,000円が中心。上位プランは9,600〜11,000円台
基本パック・共通費 人数にかかわらず発生する基本料金や容量料金 月額4,000〜50,000円。ユーザー数無制限で容量課金の製品も存在
最低利用条件 最低ユーザー数・最低利用期間 5ユーザー・10ユーザーからの下限を設ける製品が存在

初期費用は0円と要問い合わせに二分される

SFAの初期費用は、0円と明記する製品と、公式サイトに金額の記載がなく要問い合わせとなる製品に分かれます。掲載10製品の内訳は次のとおりです。

初期費用 該当製品
0円 Mazrica Sales、HubSpot Sales Hub、Knowledge Suite
100,000円〜 UPWARD
要問い合わせ Salesforce Sales Cloud、eセールスマネージャーRemix Cloud、GENIEE SFA/CRM、cyzen、Sales Force Assistant、JUST.SFA

要問い合わせが6製品と多いのは、SFAが営業プロセスに合わせた設定を前提とするためです。案件のステージ設計、既存の顧客マスタの取り込み、権限設計といった作業の範囲によって導入費用が変わります。初期費用が非公開の製品では、見積もり時に「どこまでが初期費用に含まれるか」を作業項目ごとに確認すると、後から追加請求が発生しにくくなります。

1ユーザー月額は1,480〜11,000円と7倍以上の幅がある

掲載10製品のうち、1ユーザーあたりの単価を公開している製品を最安プランの単価で並べると、1,480円から11,000円の範囲に収まります。

1ユーザー月額 該当製品・プラン
1,480円〜 GENIEE SFA/CRM ライトプラン
2,200円〜 UPWARD Standard Edition(基本パック月額21,000円が別途必須)
3,000円〜 Salesforce Sales Cloud Starter
4,200円〜 UPWARD Professional Edition(基本パック別途)
5,500円〜 Mazrica Sales Starter(5ユーザーから月額27,500円〜)
6,000円〜 eセールスマネージャーRemix Cloud ナレッジシェア(閲覧のみ)
9,000円程度〜 HubSpot Sales Hub Professional(為替レートにより変動)
9,600円〜 Salesforce Sales Cloud Professional
11,000円〜 eセールスマネージャーRemix Cloud スタンダード、Mazrica Sales Growth

単価の幅は、機能の広さと導入支援の手厚さに対応しています。GENIEE SFA/CRMのライトプランは基本的な顧客・商談管理、eセールスマネージャーRemix Cloudのスタンダードは全機能に加えて導入から定着まで専属チームの支援が付く構成です。単価の差は、営業組織の人数を掛けた瞬間に総額の差として跳ね返ります

基本パック・共通費が別途かかる製品がある

1ユーザー単価とは別に、人数にかかわらず発生する費用を設定している製品があります。掲載製品で公開されている条件は次のとおりです。

  • UPWARD — Standard Editionの1ユーザー月額2,200円〜とは別に、基本パック月額21,000円が必須です。初期費用も100,000円〜と公式サイトに記載しています
  • GENIEE SFA/CRM — スタンダードプランは月額34,500円〜で10ユーザー分を含む構成です
  • Knowledge Suite — グループウェアベーシックが月額6,000円〜(容量3GBまで)、SFAスタンダードが月額50,000円〜(容量5GBまで)で、ユーザー数無制限のかわりにデータ容量で料金が決まります
  • cyzen — 基本プランは月額4,000円〜で、ユーザー数・機能に応じた3プランが用意されています

営業5名で使う場合、UPWARDは基本パック21,000円+2,200円×5名=32,000円となり、1人あたりの実質負担は6,400円です。共通費がある製品は、人数が少ないほど1人あたりの負担が重くなる構造を押さえておきましょう。

最低ユーザー数が実質的な下限を決める

一定人数以上での契約を前提とする製品があります。Mazrica SalesはStarterが5ユーザーから月額27,500円〜、Growthが10ユーザーから月額110,000円〜と公式サイトに記載しています。GENIEE SFA/CRMのスタンダードプランも10ユーザー分を含む月額34,500円〜です。

営業3名で始めたい場合、Mazrica Sales Starterでも5ユーザー分の27,500円が下限となり、1人あたりの実質単価は約9,167円になります。少人数で始める企業は、単価より先に最低ユーザー数を確認してください。

SFAの料金体系4タイプと掲載10製品の分類

SFAの料金体系は、1ユーザー従量課金型・基本料金+席数型・ユーザー数無制限型・個別見積もり型の4つに分類できます。営業組織の人数と、SFAを閲覧するだけの社員がどれだけいるかで、有利な体系が変わります。

料金体系タイプ 課金の仕組み 該当製品
1ユーザー従量課金型 席数×単価で月額が決まる Salesforce Sales Cloud、eセールスマネージャーRemix Cloud、Mazrica Sales、GENIEE SFA/CRM(ライトプラン)、HubSpot Sales Hub
基本料金+席数型 共通の基本料金+1ユーザー単価 UPWARD、GENIEE SFA/CRM(スタンダードプラン)
ユーザー数無制限型 人数ではなくデータ容量で月額が決まる Knowledge Suite
個別見積もり型 利用規模や構成に応じた見積もり cyzen、Sales Force Assistant、JUST.SFA

1ユーザー従量課金型は営業人数がそのまま総額を決める

1ユーザー従量課金型は、席数に単価を掛けるだけで月額が決まる方式です。掲載製品ではGENIEE SFA/CRMのライトプラン1,480円〜が下限、eセールスマネージャーRemix Cloudのスタンダードとして11,000円〜、Mazrica SalesのGrowthとして11,000円〜が上位に位置します。

HubSpot Sales Hubは無料プランでCRM・メール追跡・パイプライン可視化を利用でき、1名からシート単位で契約できると公式サイトに記載しています。営業組織の増員計画がそのまま費用計画になるため、来期・再来期の採用計画とセットで試算しておくと予算の見通しが立ちます。

GENIEE SFA/CRM のサイト画面

GENIEE SFA/CRM

★★★★★★★★★★
初期費用
要問い合わせ
月額費用
1,480円〜
無料トライアル
あり
最短導入
要問い合わせ
  • 1ユーザー月額1,480円からの低価格帯
  • MAツールやGoogleマップ、Gmailとシームレスに連携
  • シンプルな操作性で導入企業の定着率が高い

基本料金+席数型は少人数ほど1人あたりの負担が重い

基本料金+席数型は、人数にかかわらず発生する共通費に席数分を加算する方式です。UPWARDはStandard Edition 1ユーザー月額2,200円〜、Professional Edition 4,200円〜に対し、基本パック月額21,000円が別途必要です。GENIEE SFA/CRMのスタンダードプランは10ユーザー分を含む月額34,500円〜という構成です。

営業10名なら基本パックの負担は1人あたり2,100円ですが、50名なら420円まで下がります。人数が増えるほど共通費が薄まる構造のため、営業組織の規模がある程度大きい企業ほど有利になります。

UPWARD のサイト画面

UPWARD

★★★★★★★★★★
初期費用
100,000円〜
月額費用
21,000円〜(基本パック)
無料トライアル
要問い合わせ
最短導入
要問い合わせ
  • 地図上で取引先を表示し効率的な訪問ルートを計画できる
  • Salesforce・Microsoft Dynamics 365と連携するプランを用意
  • 訪問件数の多いルートセールス・保守点検業務に向く

ユーザー数無制限型は人数が増えても月額が変わらない

ユーザー数無制限型は、席数ではなくデータ容量で料金が決まる方式です。Knowledge Suiteはユーザー数無制限を採り、SFAスタンダードが月額50,000円〜(容量5GBまで)、グループウェアベーシックが月額6,000円〜(容量3GBまで)と公式サイトに記載しています。CRM・SFA・グループウェア・メール配信を一体で利用できる構成です。

営業だけでなく、内勤の営業事務やマネージャー、経営層も案件を閲覧するといった使い方では、席数を気にせず全社に配れる点が効きます。反面、添付ファイルや商談履歴が増えるほど容量の上限が近づくため、月あたりのデータ増加量を把握しておく必要があります。

Knowledge Suite のサイト画面

Knowledge Suite

★★★★★★★★★★
初期費用
0円
月額費用
10,000円〜
無料トライアル
要問い合わせ
最短導入
要問い合わせ
  • ユーザー数無制限、データ容量に応じた料金体系
  • CRM・SFA・グループウェア・メール配信を一体で利用可能
  • 小規模から始めて容量に応じてプランを拡張できる

個別見積もり型は自社の営業プロセスに合わせて構成する

個別見積もり型は、利用規模や機能構成に応じて見積もりが提示される方式です。JUST.SFAは顧客・案件・活動・プロセス管理をノーコードで自社仕様に組み立てられる製品で、料金は利用規模や構成に応じた見積もりです。Sales Force Assistantはクラウドサービスが月額3,500円〜、自社環境へ導入するパッケージ版が要問い合わせ、cyzenは月額4,000円〜で初期費用が要問い合わせと公式サイトに記載しています。

見積もりを依頼する際は、営業人数・案件の年間件数・連携したい既存システムの3点を先にまとめておくと、各社から比較可能な条件で提示を受けやすくなります。

JUST.SFA のサイト画面
JUST.SFA

JUST.SFA

★★★★★★★★★★
初期費用
要問い合わせ
月額費用
要問い合わせ
無料トライアル
あり(期間は要問い合わせ)
最短導入
要問い合わせ
  • 顧客・案件・活動・プロセス管理をノーコードで自社仕様に組み立てられる
  • 特定の営業スタイルを前提としない画面設計で運用方法を選ばない
  • 基幹システム・Excel・名刺管理など外部システムと連携できる

営業10名・30名・100名で試算したSFAの月額費用

掲載10製品の公開料金を使い、SFAを使う営業担当が10名・30名・100名の3パターンで月額を試算しました。試算の前提は次のとおりです。

  • 営業担当全員に同一プランのライセンスを付与するものとして計算
  • 標準的な案件管理・活動記録の機能のみを利用し、オプションは追加しない
  • 各社の表記どおりの金額で計算(税抜・税別・税込が混在)
  • 最低ユーザー数が設定されている製品は、適用後の金額を記載
  • 公開値が特定の人数を前提としている製品は、その人数から外れる場合を要問い合わせとして扱う

営業10名の月額費用

営業10名では、人数から金額を計算できる製品で月額14,800〜110,000円、無料プランを含めれば0円からという幅になります。人数別の内訳を公開していない製品は、公開されている下限額をそのまま記載しています。

製品 単価・プラン 月額(10名)
HubSpot Sales Hub 無料プラン 0円
GENIEE SFA/CRM ライトプラン1,480円/ユーザー〜 14,800円〜
Salesforce Sales Cloud Starter 3,000円/ユーザー〜 30,000円〜
GENIEE SFA/CRM スタンダードプラン(10ユーザー込み) 34,500円〜
UPWARD 基本パック21,000円+Standard 2,200円/ユーザー×10名(初期100,000円〜別途) 43,000円〜
Knowledge Suite SFAスタンダード(ユーザー数無制限・容量5GB) 50,000円〜
Mazrica Sales Starter 5,500円/ユーザー〜 55,000円〜
HubSpot Sales Hub Professional 9,000円程度/シート〜 90,000円程度〜
Salesforce Sales Cloud Professional 9,600円/ユーザー〜 96,000円〜
eセールスマネージャーRemix Cloud スタンダード11,000円/ユーザー〜 110,000円〜
Mazrica Sales Growth 11,000円/ユーザー〜(10ユーザーから) 110,000円〜
cyzen 基本プラン月額4,000円〜(人数別は要問い合わせ) 4,000円〜
Sales Force Assistant クラウドサービス月額3,500円〜(内訳は要問い合わせ) 3,500円〜
JUST.SFA 利用規模や構成に応じた個別見積もり 要問い合わせ

注目したいのは、ユーザー数無制限のKnowledge Suiteが10名時点では上位に位置する点です。1ユーザー5,000円換算に相当するため、少人数では席数課金型のほうが安く収まります。10名規模では、金額より営業スタイルとの相性や入力のしやすさで選ぶ余地が大きい人数帯といえます。

営業30名の月額費用

営業30名では、席数課金型が月額44,400〜330,000円に伸び、ユーザー数無制限型の50,000円〜との差が明確になります。

製品 単価・プラン 月額(30名)
GENIEE SFA/CRM ライトプラン1,480円/ユーザー〜 44,400円〜
Knowledge Suite SFAスタンダード(ユーザー数無制限・容量5GB) 50,000円〜
UPWARD 基本パック21,000円+Standard 2,200円/ユーザー×30名 87,000円〜
Salesforce Sales Cloud Starter 3,000円/ユーザー〜 90,000円〜
Mazrica Sales Starter 5,500円/ユーザー〜 165,000円〜
HubSpot Sales Hub Professional 9,000円程度/シート〜 270,000円程度〜
Salesforce Sales Cloud Professional 9,600円/ユーザー〜 288,000円〜
eセールスマネージャーRemix Cloud スタンダード11,000円/ユーザー〜 330,000円〜
Mazrica Sales Growth 11,000円/ユーザー〜 330,000円〜
GENIEE SFA/CRM スタンダードプランの11ユーザー目以降の単価は非公開 要問い合わせ
cyzen/Sales Force Assistant/JUST.SFA 人数別の内訳は非公開 要問い合わせ

年額に置き換えると、GENIEE SFA/CRMライトプランは44,400円×12=532,800円〜、eセールスマネージャーRemix Cloudスタンダードは330,000円×12=3,960,000円〜です。30名規模で単価1,480円と11,000円の製品を比べると、年間で340万円以上の開きが生じます。

営業100名の月額費用

営業100名では、席数課金型が月額148,000〜1,100,000円に達し、ユーザー数無制限型が価格面で最も低い水準になります。

製品 単価・プラン 月額(100名)
Knowledge Suite SFAスタンダード(ユーザー数無制限・容量5GB) 50,000円〜
GENIEE SFA/CRM ライトプラン1,480円/ユーザー〜 148,000円〜
UPWARD 基本パック21,000円+Standard 2,200円/ユーザー×100名 241,000円〜
Salesforce Sales Cloud Starter 3,000円/ユーザー〜 300,000円〜
Mazrica Sales Starter 5,500円/ユーザー〜 550,000円〜
HubSpot Sales Hub Professional 9,000円程度/シート〜 900,000円程度〜
Salesforce Sales Cloud Professional 9,600円/ユーザー〜 960,000円〜
eセールスマネージャーRemix Cloud スタンダード11,000円/ユーザー〜 1,100,000円〜
Mazrica Sales Growth 11,000円/ユーザー〜 1,100,000円〜
cyzen/Sales Force Assistant/JUST.SFA 人数別の内訳は非公開 要問い合わせ

Knowledge SuiteのSFAスタンダード月額50,000円〜を基準にすると、1ユーザー1,480円の製品では約34名、3,000円なら約17名、11,000円なら約5名で同じ月額に到達します。営業組織が数十名を超えたあたりから、ユーザー数無制限型が価格面の選択肢に入ってくるという見方ができます。ただしKnowledge Suiteは容量5GBまでという条件があるため、商談履歴や添付資料の増加ペースとあわせて判断する必要があります。

規模別シミュレーションから読み取れる3つの傾向

3パターンの試算からは、次の3点が読み取れます。

  1. 10名規模では最低ユーザー数が実質単価を決める — Mazrica Sales Starterは5ユーザーから、GENIEE SFA/CRMスタンダードプランは10ユーザー込みという設定です。少人数では単価より契約単位の確認が先になります
  2. 30名規模で単価差が年間数百万円に育つ — 1,480円と11,000円の差は月額285,600円、年間3,427,200円です。この人数帯からは、上位プランの機能が年間差額に見合うかを精査する価値が高まります
  3. 数十名を超えると課金の分母を変える発想が効く — 席数に比例しないユーザー数無制限型が、価格面でも比較対象に入ります

見落としやすい追加費用と契約条件

見積もり段階で見落としやすいのは、権限別ライセンスの単価差・基本パックの必須条件・最低ユーザー数・初期設定と定着支援・為替と年間契約の5点です。1ユーザー単価だけを比較すると、実際の請求額と食い違う原因になります。

権限別ライセンスの単価差

同じ製品でも、権限や利用範囲によって単価が分かれます。掲載製品で公開されている条件は次のとおりです。

製品 権限・利用範囲による単価
eセールスマネージャーRemix Cloud スタンダード(全機能)11,000円〜/ナレッジシェア(閲覧のみ)6,000円〜
UPWARD Professional Edition(管理者向け・地図機能とモバイルアプリを含む)4,200円〜/Standard Edition(メンバー向け)2,200円〜
Salesforce Sales Cloud Starter 3,000円〜/Professional 9,600円〜

営業10名のうち3名が全機能、7名が閲覧のみで足りる場合、eセールスマネージャーRemix Cloudなら11,000円×3名+6,000円×7名=75,000円です。全員にスタンダードを配ると110,000円のため、月額35,000円、年間420,000円の差になります。全員に同じライセンスを配る前提を外すだけで総額が変わる点は、見積もり依頼時に伝えておく価値があります。

基本パックと最低ユーザー数の条件

UPWARDのStandard Editionは1ユーザー月額2,200円〜ですが、基本パック月額21,000円が別途必須です。営業5名なら基本パックを含めて32,000円となり、1人あたりの実質単価は6,400円になります。

Mazrica SalesはStarterが5ユーザーから月額27,500円〜、Growthが10ユーザーから月額110,000円〜という設定です。GENIEE SFA/CRMのスタンダードプランも10ユーザー分を含む月額34,500円〜のため、5名で契約しても10ユーザー分の料金がかかる計算になります。

初期設定・データ移行・定着支援の費用

SFAは案件のステージ設計や権限設計が必要になるため、初期設定の範囲が費用に直結します。UPWARDは初期費用100,000円〜と公開している一方、6製品は要問い合わせです。

eセールスマネージャーRemix Cloudは導入から定着まで専属チームによる支援が付くと公式サイトに記載しています。JUST.SFAは基幹システム・Excel・名刺管理など外部システムとの連携に対応し、Sales Force Assistantは案件型・ルート型など営業スタイル別に製品を選べる構成です。既存の顧客マスタの取り込み、承認フローの構築、外部システム連携が有償か無償かを作業項目ごとに確認しておくと、初期費用の見積もり精度が上がります。

為替と年間契約による表示価格の変動

海外製品では為替の影響を受けます。HubSpot Sales HubのProfessionalは1シート月額9,000円程度〜で、為替レートにより変動し年間契約で割安になると公式サイトに記載しています。Salesforce Sales Cloudも複数のエディションを提供しており、契約形態によって単価が変わります。

年間契約は月額換算では有利になりやすい反面、運用が合わなかった場合に途中で止めにくくなります。SFAは現場の入力が続かないと形骸化しやすいため、無料トライアルで実際の入力運用を試してから年間契約に進む進め方が現実的です。

SFAの費用を抑える5つの視点

費用を抑える手立ては、ライセンスを権限別に分ける・必要席数を先に確定する・無料枠とトライアルで定着を確かめる・課金の分母を選ぶ・重複契約を整理するの5つに整理できます。

1. 全員に同じライセンスを配らない

案件を登録・更新する営業担当と、進捗を見るだけのマネージャーや営業事務では、必要な機能が異なります。eセールスマネージャーRemix Cloudは閲覧のみのナレッジシェアを6,000円〜、UPWARDはメンバー向けStandard Editionを2,200円〜と、権限別の単価を公開しています。

30名の営業組織で10名を上位ライセンス、20名を閲覧・メンバー向けにした場合、eセールスマネージャーRemix Cloudなら11,000円×10名+6,000円×20名=230,000円です。全員スタンダードの330,000円と比べて月額100,000円、年間1,200,000円の差になります。

2. 必要な席数を先に確定してから見積もりを取る

SFAは席数がそのまま総額に効くため、「とりあえず全営業に配る」前提で見積もりを取ると金額が膨らみます。まず1つの営業チームで運用を固め、入力ルールと定着の見込みが立ってから席数を広げる進め方なら、初年度の費用を抑えながら運用を検証できます。

Mazrica SalesのStarterは5ユーザーから、GENIEE SFA/CRMのスタンダードプランは10ユーザー込みという設定のため、最小構成の人数と自社の第一陣の人数を合わせておくと無駄が出にくくなります。

3. 無料プランと無料トライアルで定着を確かめる

HubSpot Sales Hubは無料プランでCRM・メール追跡・パイプライン可視化を利用できます。eセールスマネージャーRemix CloudとSales Force Assistantは30日間、Salesforce Sales Cloud、GENIEE SFA/CRM、JUST.SFAも無料トライアルの窓口を公式サイトで案内しています。

SFAで最も多い失敗は、契約後に現場の入力が続かず形骸化することです。トライアル期間中に月次の商談サイクルを1回まわし、実際の案件データを入力してもらうと、入力負担の実感を契約前に把握できます。定着の観点はSFA導入が失敗する原因とは?現場に定着させる運用ルールの作り方で詳しく扱っています。

4. 席数課金か容量課金かを選ぶ

営業組織が数十名を超え、加えて閲覧だけのメンバーが多い場合は、席数に連動しない料金体系が候補になります。Knowledge SuiteはSFAスタンダードが月額50,000円〜(容量5GBまで)でユーザー数無制限のため、100名で使えば1人あたり500円換算です。

一方、少人数で商談資料や写真を大量に扱う場合は容量が先に上限へ達します。営業人数と月あたりのデータ増加量の2つを把握してから料金体系を選ぶのが実務的な進め方です。

5. CRM・グループウェアとの重複契約を整理する

SFAとCRM、グループウェアを別々に契約していると、顧客情報の管理機能が重複したまま二重に払っている場合があります。Knowledge SuiteはCRM・SFA・グループウェア・メール配信を一体で提供し、GENIEE SFA/CRMやHubSpot Sales Hubも顧客管理機能と一体で利用できる構成です。

いま別々に払っているサービスの月額を合算し、統合した場合の金額と比べると、単体の月額では見えない差が出てきます。顧客データ側の費用感はCRMの費用相場は?10製品の料金で比較で、両者の役割分担はCRMとSFA・MAの違いとは?自社に必要なツールの見極め方でそれぞれ整理しています。

SFAの費用に関するよくある質問

Q. 営業担当が増えると費用はどのくらい増えますか

1ユーザー従量課金型では、増員した人数に単価を掛けた分がそのまま増えます。掲載製品の単価で計算すると、営業を10名増やした場合の月額増加は、1,480円の製品で14,800円、3,000円で30,000円、11,000円で110,000円です。年額では177,600円から1,320,000円の幅になります。一方、Knowledge Suiteのようなユーザー数無制限型では、容量の上限を超えない限り増員による月額の変動はありません。増員計画がある企業は、現在の人数だけでなく2〜3年後の想定人数でも試算しておくと、途中での乗り換えを避けやすくなります。

Q. 営業以外のマネージャーや営業事務の分もライセンスは必要ですか

案件データを閲覧・入力するのであれば、席数課金型ではライセンスが必要になります。ただし全員に同じ単価がかかるとは限りません。eセールスマネージャーRemix Cloudは閲覧のみのナレッジシェアを1ユーザー月額6,000円〜、UPWARDはメンバー向けStandard Editionを2,200円〜と、権限別の単価を公開しています。Knowledge Suiteはユーザー数無制限のため、閲覧者が多い組織では席数を気にせず配れます。誰がどこまで操作するのかを一覧にしてから見積もりを依頼すると、過不足のない構成を提示してもらいやすくなります。

Q. 「1ユーザー月額1,480円〜」の製品は、その金額で使い続けられますか

公開されている金額は最小構成の下限で、プランや人数によって上振れします。GENIEE SFA/CRMは、ライトプランが1ユーザー月額1,480円〜、活動報告などを強化したスタンダードプランが月額34,500円〜(10ユーザー込み)と、プランによって料金体系そのものが変わります。Mazrica SalesもStarterが1ユーザー5,500円〜(5ユーザーから月額27,500円〜)、Growthが11,000円〜(10ユーザーから月額110,000円〜)という設定です。「〜」が付いた金額は前提条件とセットで読み、自社が使いたい機能を伝えたうえで見積もりを取る進め方をおすすめします。

Q. 初年度と2年目以降で費用はどう変わりますか

初期費用と導入支援費が初年度に集中するため、2年目以降は月額のみに落ち着くのが一般的です。掲載製品ではUPWARDが初期費用100,000円〜を公開しており、営業10名なら初年度は100,000円+43,000円×12=616,000円、2年目以降は516,000円という計算になります。ただし営業組織が拡大すれば席数が増え、月額も上がります。初期費用が要問い合わせの製品では、初期設定・データ移行・研修が初年度費用に含まれるのか、翌年以降も保守費として継続するのかを見積もり時に確認しておきましょう。

まとめ|SFAの費用相場と次の一歩

掲載10製品の公開料金から見たSFAの費用相場は、初期費用0円〜100,000円、月額は1ユーザー1,480〜11,000円、またはユーザー数無制限型で50,000円〜が中心です。人数から金額を計算できる製品で比べると、営業10名なら月額14,800〜110,000円、30名なら44,400〜330,000円、100名なら50,000〜1,100,000円が目安になります。

費用を正しく見積もるうえで重要なのは、単価そのものより「全員に同じライセンスが必要か」「基本パックや最低ユーザー数があるか」「課金の分母は席数か容量か」の3点です。まずは案件を入力する人数と閲覧だけの人数を分けて数え、そのうえで2〜3製品に絞って無料トライアルで入力運用を試す進め方をおすすめします。

製品ごとの機能・入力のしやすさ・連携先まで含めて比較したい場合は、SFA(営業支援システム)のおすすめ8選を比較【2026年版】料金・機能・選び方をご覧ください。各サービスの資料をまとめて請求したい場合は、SFA(営業支援システム)のサービス一覧から一括でダウンロードできます。

記載した料金は2026年8月時点の各社公式サイトの公開情報に基づく参考値です。プラン内容・価格は変更される場合があるため、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。

SFA(営業支援システム) の資料をまとめてダウンロード

無料・一括で請求できます

関連記事