業務委託先が増えるにつれて、契約書・発注書・請求書の管理がExcelや紙で煩雑になっていませんか。フリーランス管理システムを導入すれば、契約締結から発注・請求・支払いまでを一元管理でき、偽装請負などのコンプライアンスリスクも軽減できます。
本記事では、主要なフリーランス管理システム4サービスを料金・機能・対応業種の観点から比較したうえで、フリーランス管理システムの基礎知識・タイプ・選び方・料金相場・よくある質問まで解説します。
フリーランス管理システムのおすすめ比較表
業務委託先には無料で使えるものから、3契約まで無料で始められるものまで料金体系はさまざまです。自社の業務委託先の人数と予算に合わせて検討しましょう。
| サービス | 月額費用 | 初期費用 | 無料トライアル | 資料 |
|---|---|---|---|---|
freee業務委託管理(旧pasture)
|
35,200円(税込)〜 | 0円 | 要問い合わせ | 資料請求ページ |
Lansmart by SmartHR
|
19,800円〜(15名まで) | 要問い合わせ | あり(14日間) | 資料請求ページ |
PROBASE
|
0円(3契約まで)、以降は従量課金 | 0円 | あり(3契約分まで無料) | 資料請求ページ |
Meeepa
|
12,800円+400円/発注書〜 | 0円 | あり(31日間) | 資料請求ページ |
フリーランス管理システムとは
フリーランス管理システムとは、フリーランスや業務委託先との契約締結・発注・請求・支払いまでの一連の業務を一元管理できるシステムです。取適法(旧下請法)、フリーランス法、インボイス制度、電子帳簿保存法に対応した書類の発行・保存ができるものが多くあります。
業務委託契約は「偽装請負」や「給与支払いと誤認される報酬計算」などのコンプライアンスリスクが問題視されやすく、システムを活用することでこうしたリスクをルールベースで回避できる点が大きなメリットです。
フリーランス管理システムの主な機能
- 契約管理:業務委託契約の締結・更新をオンラインで管理
- 発注書・請求書の発行:月次の発注から請求書の回収までを自動化
- 支払いデータの抽出:会計システムと連携できる支払いデータを出力
- 法令対応書類の発行:フリーランス法・インボイス制度対応の書類を自動生成
- 業務報告・実績管理:フリーランス側の稼働実績や評価を記録
フリーランス管理システムのタイプ
会計ソフト統合型
会計・経理システムと統合されているタイプです。freee業務委託管理のように、フリーランス側は無料で利用できるサービスが該当します。
労務システム連携型
人事労務システムと連携し法令対応を強化するタイプです。Lansmart by SmartHRのように、契約・請求・法令対応を1ツールで管理できるサービスが該当します。
少人数無料・スモールスタート型
数契約までは無料で始められるタイプです。PROBASEのように、3契約分まで無料で利用できるサービスが該当します。
IT企業特化型
IT業界の複雑な契約に対応するタイプです。Meeepaのように、見積もりから決済までペーパーレスで完結するサービスが該当します。
フリーランス管理システムの選び方4つのポイント
1. 既存の会計・労務システムとの連携
すでに利用している会計ソフトや労務管理システムと連携できれば、二重入力の手間を防げます。
2. 業務委託先の人数規模
数契約程度なら無料プランのあるサービス、大規模なら人数課金制のサービスが適しています。
3. 法令対応の範囲
フリーランス法・インボイス制度・電子帳簿保存法など、対応している法令の範囲を確認しましょう。
4. フリーランス側の利用コスト
フリーランス・業務委託先には費用が発生しないサービスが多いですが、念のため確認しておきましょう。
おすすめフリーランス管理システム4選
ここからは、比較表で取り上げた4サービスの特徴を個別に解説します。
freee業務委託管理|フリーランス側は完全無料
freee業務委託管理(旧pasture)
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 0円
- 月額費用
- 35,200円(税込)〜
- 無料トライアル
- 要問い合わせ
- 最短導入
- 要問い合わせ
- 契約締結・発注書発行・請求書回収・支払いデータ抽出を一元管理
- フリーランス・業務委託先は完全無料で利用可能
- 稼働パートナーID数に応じて柔軟にプランを選択できる
freee株式会社が提供する業務委託管理システムです。契約から支払いまでを一元管理でき、初期費用0円、月額35,200円(税込)からです。フリーランス側には一切費用が発生しません。
こんな企業におすすめ:freeeの会計・人事労務シリーズを利用している企業
Lansmart by SmartHR|契約・請求・法令対応を一元管理
Lansmart by SmartHR
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 要問い合わせ
- 月額費用
- 19,800円〜(15名まで)
- 無料トライアル
- あり(14日間)
- 最短導入
- 要問い合わせ
- 契約・請求・法令対応を1ツールで一元管理し自動化
- 15名までなら月額19,800円で利用できるプランあり
- ユーザー登録のみなら無料、14日間の無料トライアルあり
株式会社SmartHRが提供する業務委託管理システムです。契約・請求・法令対応を1ツールで管理でき、15名までなら月額19,800円、14日間の無料トライアルもあります。
こんな企業におすすめ:SmartHRの労務管理システムと連携させたい企業
PROBASE|3契約分まで無料
PROBASE
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 0円
- 月額費用
- 0円(3契約まで)、以降は従量課金
- 無料トライアル
- あり(3契約分まで無料)
- 最短導入
- 要問い合わせ
- 月次の業務確認・請求処理・人材評価を一元管理
- 3契約分までは無料で利用でき、以降は契約数に応じた従量課金
- ユーザー・フリーランスの登録数は全プランで無制限
株式会社サーキュレーションが提供する業務委託管理SaaSです。3契約分の管理までは無料で利用でき、導入企業は1,000社を突破しています。
こんな企業におすすめ:少人数の業務委託先からスモールスタートしたい企業
Meeepa|IT企業特化のペーパーレス管理
Meeepa
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 0円
- 月額費用
- 12,800円+400円/発注書〜
- 無料トライアル
- あり(31日間)
- 最短導入
- 要問い合わせ
- IT企業に特化し複雑な契約を決済までペーパーレスで一元管理
- 初期費用0円、プレミアム会員月額12,800円+発注書1件400円〜
- 31日間、全プレミアム機能を無料で試せるトライアルあり
TDCソフト株式会社が提供する業務委託管理システムです。IT企業の複雑な契約を決済までペーパーレスで一元管理でき、初期費用0円、31日間の無料トライアルがあります。
こんな企業におすすめ:IT業界特有の複雑な発注・請求フローを効率化したい企業
フリーランス管理システムの料金相場
今回比較した4サービスの実勢価格をもとにすると、料金の目安は次のとおりです(2026年時点の調査)。
- スモールスタート型:PROBASEのように3契約分まで無料
- 標準的な価格帯:freee業務委託管理のように月額35,200円(税込)〜、Meeepaのように月額12,800円+発注書1件400円〜
- 労務連携型:Lansmart by SmartHRのように15名まで月額19,800円〜、標準は69,800円〜
一般的な相場としては、月額30,000円〜100,000円程度が中心とされています。
フリーランス管理システム導入の流れ
- 現状の業務委託管理フローの棚卸し:契約・発注・請求のどこに課題があるか整理する
- 候補の絞り込みと資料請求・トライアル:既存システムとの連携、料金体系で2〜3サービスに絞る
- 試験導入:一部の業務委託先から試験的に導入し操作性を確認する
- 全社展開と法令対応の整備:フリーランス法・インボイス制度対応のフローを整備し全社に展開する
フリーランス管理システムに関するよくある質問
Q. フリーランス管理システムの料金相場はどのくらいですか?
月額30,000円〜100,000円程度が中心です。PROBASEのように数契約までは無料で利用できるサービスもあります。
Q. フリーランス側にも費用が発生しますか?
freee業務委託管理をはじめ、多くのサービスでフリーランス・業務委託先側の利用は無料です。
Q. 既存の会計システムと連携できますか?
freee業務委託管理のように、同じ提供元の会計・人事労務システムとシームレスに連携できるサービスがあります。
Q. IT業界特有の複雑な契約にも対応できますか?
Meeepaのように、IT企業に特化し複雑な契約・決済フローに対応するサービスもあります。
まとめ
フリーランス管理システムは、(1)既存システムとの連携、(2)業務委託先の人数規模、(3)法令対応の範囲、(4)フリーランス側の利用コストの4点を軸に選ぶことが失敗しないコツです。freeeシリーズと連携するならfreee業務委託管理、SmartHRと連携するならLansmart by SmartHR、スモールスタートするならPROBASE、IT業界特化ならMeeepaが有力候補です。まずは気になる複数サービスの資料を取り寄せて比較しましょう。