メール配信システムは、掲載製品の中でも料金の公開度が高い領域です。SmartSpaceに掲載している10製品のうち9製品が月額を公開しており、月額570円から30,000円まで並びます。
ただし金額を横に並べても比較にはなりません。何に対して課金されるかが製品ごとに違うためです。アドレス件数で決まるもの、配信通数で決まるもの、配信数に上限を設けないものが混在しています。この記事では、課金基準の違いが総額にどう効くかを整理します。
本記事に記載した料金は2026年8月時点の各社公式サイトの公開情報に基づく参考値です。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。税表示は各社の表記に従っています。
掲載10製品の料金一覧
| 製品 | 提供会社 | 初期費用 | 月額 | 初年度合計 |
|---|---|---|---|---|
| Zoho Campaigns | Zoho Corporation | 0円 | 570円〜(年払い・税抜)。無料プランあり | 6,840円 |
| Benchmark Email | Polaris Software, LLC | 0円 | 2,100円〜(アドレス1,000件の場合)。無料プランあり | 25,200円 |
| SendGrid | Twilio Inc. | 0円 | 3,000円〜 | 36,000円 |
| MyASP | 株式会社ツールラボ | 要見積もり | 3,300円〜 | 39,600円+初期 |
| WiLL Mail | 株式会社Will Cloud | 0円 | 4,000円(税別)〜 | 48,000円 |
| ブラストメール | 株式会社ラクスライトクラウド | 10,000円〜 | 4,000円〜 | 58,000円 |
| Cuenote FC | ユミルリンク株式会社 | 30,000円〜(クラウド版) | 5,000円〜(クラウド版、配信数上限なし) | 90,000円 |
| WEBCAS e-mail | 株式会社WOW WORLD | 30,000円〜 | 10,000円〜 | 150,000円 |
| MailPublisher | エンバーポイント株式会社 | 50,000円〜 | 30,000円〜 | 410,000円 |
| 配配メール | 株式会社ラクス | 要見積もり | 要見積もり | 要見積もり |
※ 初年度合計は公開されている最小構成の金額(初期費用+月額×12)で計算した参考値です。
初年度で見ると、最小のZoho Campaigns(6,840円)と最大のMailPublisher(410,000円)で60倍の開きがあります。この差は機能の差でもありますが、それ以上に想定している配信規模の差です。
課金基準の3タイプ
| タイプ | 金額が決まる要素 | 費用が増えるとき |
|---|---|---|
| アドレス件数型 | 登録しているメールアドレスの数 | リストが増えたとき。配信頻度を上げても変わらない |
| 配信通数型 | 月に送った通数 | 配信頻度を上げたとき。リストが増えたとき |
| 配信数上限なし型 | プランの範囲(通数に依存しない) | プランの上位に移るとき |
Benchmark Emailは「アドレス1,000件の場合2,100円〜」と、件数を基準にした表記です。Cuenote FCは月額5,000円〜で配信数上限なしと明記しています。同じ月額数千円でも、大量配信を続けたときの挙動がまったく違います。
週1配信と日次配信で選ぶべき型が変わる
リスト1万件に月4回配信すると4万通、毎日配信すると30万通です。配信通数型では7.5倍の差が出ますが、アドレス件数型と上限なし型では変わりません。
| 配信頻度 | 月間通数(リスト1万件) | アドレス件数型 | 配信通数型 | 上限なし型 |
|---|---|---|---|---|
| 月1回 | 10,000通 | 変わらない | 最小 | 変わらない |
| 週1回 | 40,000通 | 変わらない | 4倍 | 変わらない |
| 毎日 | 300,000通 | 変わらない | 30倍 | 変わらない |
したがって配信頻度が高いなら上限なし型かアドレス件数型、リストが大きく配信は月1回程度なら配信通数型が費用面で合いやすくなります。自社の「リスト件数 × 月間配信回数」を先に計算してから、各社の料金体系を確認してください。
初期費用が初年度を左右する
掲載製品の初期費用は0円から50,000円〜まで開いています。月額が近い製品でも、初期費用の有無で初年度の総額が変わります。
| 比較 | 月額 | 初期 | 初年度 | 2年目以降(年額) |
|---|---|---|---|---|
| WiLL Mail | 4,000円(税別) | 0円 | 48,000円 | 48,000円 |
| ブラストメール | 4,000円 | 10,000円〜 | 58,000円 | 48,000円 |
月額が同じでも初年度は1万円違い、2年目以降は同額になります。複数年で使う前提なら初期費用の影響は薄れ、1年で見直す前提なら効いてくるという関係です。
無料プランと無料期間
掲載製品のうち、Zoho CampaignsとBenchmark Emailは無料プランを公開しています。Benchmark Emailの無料プランは期間無制限で、コンタクト500件・月2,500通までと条件が明示されています。
無料期間としては、Zoho Campaignsが14日間(全機能・最大6,000通)、SendGridが60日間(有料プランへの自動移行なし)、WEBCAS e-mailが申込み翌月末まで、WiLL Mailが2週間、ブラストメールが7日間です。SendGridの60日間は掲載製品の中でも長く、自動移行がない点も試用しやすい条件です。
試用中に確認すべきは到達率
メール配信システムで機能差より効いてくるのが、送ったメールが迷惑メールフォルダに入らずに届くかです。試用期間中は、自社の主要な取引先が使っているメールドメイン宛に実際に送ってみて、受信箱に届くかを確認してください。機能一覧では判断できない部分です。
掲載しているメール配信システム
ブラストメール
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 10,000円〜
- 月額費用
- 4,000円〜
- 無料トライアル
- あり(7日間)
- 最短導入
- 要問い合わせ
- 登録メールアドレス数に応じた料金体系で配信回数無制限
- 業界最安クラスを掲げる低価格な3段階プラン
- 解約時の追加費用がなく気軽に始められる
Cuenote FC(キューノートFC)
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 30,000円〜(クラウド版)
- 月額費用
- 5,000円〜(クラウド版、配信数上限なし)
- 無料トライアル
- 要問い合わせ
- 最短導入
- 最短2営業日
- 1時間あたり最大1,300万通の高速メール配信
- ドラッグ&ドロップのHTMLエディタ、シナリオ配信・ステップメールに対応
- 開封率・クリック率を時間別・デバイス別に分析できるレポート機能
Benchmark Email(ベンチマークメール)
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 0円
- 月額費用
- 2,100円〜(アドレス1,000件の場合)。無料プランあり
- 無料トライアル
- あり(無料プランは期間無制限、コンタクト500件・月2,500通まで)
- 最短導入
- 要問い合わせ
- ドラッグ&ドロップ操作のHTMLメールエディタとメルマガ登録フォーム
- 開封率・クリック率のリアルタイムレポート、セグメント配信・API連携に対応
- 日本人スタッフによるサポート体制
メール配信システムの費用に関するよくある質問
Q. メール配信システムの費用相場はいくらですか
掲載10製品のうち9製品が月額を公開しており、月額570円〜30,000円、初期費用0円〜50,000円〜という分布です。初年度合計では6,840円から410,000円まで60倍の開きがあります。この幅は想定する配信規模の違いによるもので、単一の相場は示せません。自社のリスト件数と配信頻度を決めてから比較してください。
Q. 配信通数が多い場合はどの料金体系が有利ですか
配信数に上限を設けない型が有利です。掲載製品ではCuenote FCが月額5,000円〜(クラウド版)で配信数上限なしと明記しています。配信通数型は頻度を上げると比例して費用が増えるため、リスト1万件に毎日配信するような使い方では月30万通となり、月1回配信の30倍の通数になります。
Q. 無料で使い続けられる製品はありますか
Benchmark Emailは無料プランが期間無制限で、コンタクト500件・月2,500通までという条件が公開されています。Zoho Campaignsにも無料プランがあります。リストが数百件規模で配信頻度が高くないなら、無料プランで運用できます。件数か通数の上限に当たった時点が、有料への切り替え時期です。
Q. 初期費用がある製品とない製品はどう比べればよいですか
初年度合計と2年目以降の年額を分けて並べてください。月額4,000円で初期0円のWiLL Mailと、月額4,000円で初期10,000円〜のブラストメールでは、初年度が48,000円と58,000円、2年目以降はどちらも48,000円です。複数年使う前提なら初期費用の影響は薄れます。
まとめ|金額より「何に課金されるか」
メール配信システムの費用は、掲載製品の公開値で月額570円〜30,000円、初年度で6,840円〜410,000円です。ただし判断に効くのは金額そのものより、アドレス件数・配信通数・上限なしのどの基準で課金されるかです。
自社の「リスト件数 × 月間配信回数」を先に計算し、その条件で各社の金額を出してもらうこと。そして試用期間中に、実際の宛先ドメインへ届くかを確認すること。この2点を押さえれば、費用と実用性の両方で判断できます。
製品ごとの機能・料金を横並びで比較したい場合はメール配信システムのおすすめを徹底比較を、基本的な仕組みから確認したい場合はメール配信システムとは?をご覧ください。各社の資料をまとめて請求したい場合はメール配信システムのサービス一覧から確認できます。
記載した料金は2026年8月時点の各社公式サイトの公開情報に基づく参考値です。初年度合計は公開されている最小構成の金額をもとに計算したもので、プラン・配信規模により実際の請求額は異なります。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。