施工管理システムの費用は、月額9,800円から165,000円まで開いています。この幅の大きさ以上に判断を難しくしているのが、料金に含まれるアカウント数が製品ごとに違うことです。月額10,000円で60ID使える製品と、1人1,200円の製品では、何人で使うかによって順位が入れ替わります。
この記事では、SmartSpaceに掲載している施工管理システム10製品の公開料金を、1人あたりの単価に換算して並べます。そのうえで、自社の人数でどれが安くなるかを判断する方法を示します。
本記事に記載した料金は2026年8月時点の各社公式サイトの公開情報に基づく参考値です。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。税表示は各社の表記に従っています。
掲載10製品の料金一覧
| 製品 | 初期費用 | 月額 | 1人あたり換算 |
|---|---|---|---|
| 現場Plus | 要見積もり | 10,000円(60IDプラン) | 167円 |
| サクミル | 0円 | 9,800円(税別・30アカウント含む) | 約327円 |
| ANDPAD | 100,000円 | 36,000円〜(60IDプラン) | 600円 |
| 蔵衛門 | 無料 | 1,200円/人 | 1,200円 |
| 現場ポケット | 要見積もり | 13,500円(税抜・年間契約時) | 人数条件は要確認 |
| Sitrom-CC | 要見積もり | 165,000円(参考価格) | 人数条件は要確認 |
| Photoruction | 0円 | 要見積もり(ユーザー数に応じて変動) | — |
| KANNA | 0円 | 要見積もり | — |
| ダンドリワーク | 要見積もり | 要見積もり | — |
| SPIDERPLUS | 要見積もり | 要見積もり | — |
※ 1人あたり換算は、公開されている月額を含まれるアカウント数で割った参考値です。上限まで使い切った場合の単価であり、実際の利用人数が少なければ1人あたりは高くなります。
人数によって順位が入れ替わる
1人あたり換算はアカウント数の上限まで使った場合の数字です。実際の利用人数で計算し直すと、順位は変わります。
| 利用人数 | 現場Plus(10,000円/60ID) | サクミル(9,800円/30アカウント) | 蔵衛門(1,200円/人) | ANDPAD(36,000円/60ID) |
|---|---|---|---|---|
| 5名 | 10,000円 | 9,800円 | 6,000円 | 36,000円 |
| 10名 | 10,000円 | 9,800円 | 12,000円 | 36,000円 |
| 30名 | 10,000円 | 9,800円 | 36,000円 | 36,000円 |
| 60名 | 10,000円 | 要上位プラン | 72,000円 | 36,000円 |
※ 公開されている最小構成の金額で計算した参考値です。ANDPADは別途初期費用100,000円がかかります。
読み取れることは3つあります。第一に、5名程度なら人数課金型の蔵衛門が最も安くなります。第二に、10名を超えると定額型のサクミル・現場Plusが逆転します。第三に、30名を超えると人数課金型は急速に不利になります。
少人数では定額型の「含まれる枠」が過剰になる
サクミルは30アカウント、現場Plusは60IDが含まれる料金です。5名で使う場合、使わない25〜55枠分にも料金を払っていることになります。1人あたりに直すと、サクミルは5名なら1,960円、30名なら327円です。
| 利用人数 | サクミルの1人あたり | 現場Plusの1人あたり |
|---|---|---|
| 5名 | 1,960円 | 2,000円 |
| 10名 | 980円 | 1,000円 |
| 30名 | 約327円 | 約333円 |
| 60名 | — | 167円 |
したがって定額型は、含まれる枠をどれだけ使い切れるかで実質単価が決まります。枠の半分も使わない見込みなら、人数課金型のほうが合理的です。
初期費用が判断を変えることがある
ANDPADは初期費用100,000円が公開されています。60名で使う場合、月額はANDPADの36,000円に対して現場Plusは10,000円で、年額では432,000円と120,000円です。初期費用を加えると初年度は532,000円と120,000円になります。
ただし初期費用は初年度のみです。複数年で使う前提なら影響は薄れますが、月額の差が大きい場合はその差が毎年積み上がります。判断は初年度と2年目以降を分けて並べてください。
料金非公開の4製品をどう扱うか
Photoruction・KANNA・ダンドリワーク・SPIDERPLUSは料金を公開していません。Photoructionは「ユーザー数に応じて変動」と条件のみ示しています。
施工管理は、対象とする工事の規模、現場の数、写真や図面の保存量、協力会社を含めるかどうかで構成が変わるため、個別見積もりが前提になりやすい領域です。見積もりを依頼するときは、自社の利用人数・現場数・協力会社を含めるかの3点を伝えてください。この3点がそろっていないと、各社が異なる前提で見積もるため比較になりません。
掲載している施工管理システム
サクミル
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 0円
- 月額費用
- 9,800円(税別、30アカウント含む)
- 無料トライアル
- あり(2ヶ月間、自動課金なし)
- 最短導入
- 要問い合わせ
- 顧客・案件管理から見積・請求書作成、原価管理まで幅広くカバー
- 作業日報・写真管理・工事台帳・出面管理などの現場機能を搭載
- 導入社数3,000社以上、専属担当による永年無料サポート
蔵衛門
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 無料
- 月額費用
- 1,200円/人
- 無料トライアル
- あり(最大2ヶ月間)
- 最短導入
- 要問い合わせ
- モバイルアプリでの工事写真撮影・電子黒板とAI自動仕分け機能
- パソコンソフトによる工事写真台帳の自動作成
- クラウドでの写真・図面・台帳の共有、NETIS認定取得
ANDPAD
★★★★★★★★★★- 初期費用
- 100,000円
- 月額費用
- 36,000円〜(60IDプラン)
- 無料トライアル
- 要問い合わせ
- 最短導入
- 要問い合わせ
- 施工管理アプリの導入企業数8年連続シェアNo.1、利用社数23万社超
- 電子小黒板対応の写真撮影機能で写真台帳作成を自動化
- ID数やオプション機能に応じて柔軟に料金が変動
施工管理システムの費用に関するよくある質問
Q. 施工管理システムの費用相場はいくらですか
掲載10製品のうち料金を公開しているのは6製品で、月額9,800円〜165,000円という分布です。ただし料金に含まれるアカウント数が製品ごとに違うため、金額だけでは比較できません。1人あたりに換算すると167円〜1,200円の幅になります。自社の利用人数で計算し直してください。
Q. 5人程度の会社ならどれが安いですか
人数課金型が有利です。蔵衛門は1人1,200円のため5名で6,000円となり、定額型のサクミル(9,800円・30アカウント含む)や現場Plus(10,000円・60IDプラン)より安く収まります。ただし10名を超えると逆転し、30名では定額型が明確に有利になります。
Q. 定額型と人数課金型はどちらを選ぶべきですか
含まれる枠をどれだけ使い切れるかで決まります。サクミルは30アカウント、現場Plusは60IDが料金に含まれるため、5名で使うと1人あたり2,000円前後になり、30名まで使えば300円台まで下がります。枠の半分も使わない見込みなら人数課金型、枠を使い切る見込みなら定額型が合理的です。
Q. 見積もりを取るとき何を伝えればよいですか
利用人数、現場数、協力会社を含めるかの3点です。施工管理システムは、工事の規模・現場数・写真や図面の保存量・協力会社の扱いによって構成が変わります。この3点をそろえて複数社に伝えれば、金額の差が構成の差として読み取れます。条件を伝えずに依頼すると、各社が異なる前提で見積もるため比較になりません。
まとめ|金額ではなく「1人あたり」で並べ直す
施工管理システムの費用は、掲載製品の公開値で月額9,800円〜165,000円です。ただし料金に含まれるアカウント数が異なるため、月額の数字をそのまま比べても意味がありません。
自社の利用人数で計算し直すと、5名なら人数課金型、10名以上なら定額型という傾向が見えます。定額型は含まれる枠を使い切るほど実質単価が下がるため、1年後の人数まで見込んで計算してください。料金非公開の製品には、利用人数・現場数・協力会社の扱いの3点を伝えて見積もりを依頼します。
製品ごとの機能を横並びで比較したい場合は施工管理システムのおすすめを徹底比較を、基本的な機能から確認したい場合は施工管理システムとは?をご覧ください。各社の資料をまとめて請求したい場合は施工管理システムのサービス一覧から確認できます。
記載した料金は2026年8月時点の各社公式サイトの公開情報に基づく参考値です。試算は公開されている最小構成の金額をもとにしたもので、プラン・オプション・契約条件により実際の請求額は異なります。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。